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【絶対!健康 若返る旅】「頑張らない」山登りで体調“うなぎ登り”静岡県小山町

[ 2018年11月30日 12:00 ]

晴れた日には富士山の絶景を見ながらできるクアオルト健康ウオーキング
Photo By スポニチ

 熟年記者が旅をしながら健康を目指す「絶対!健康 若返る旅」。今回は新しいウオーキング「クアオルト健康ウオーキング」を体験しようと、定期開催している静岡県小山町を訪ねた。ドイツのクアオルト(療養地)で治療に利用されている運動療法を基本にしたもので、認知症や高血圧の予防などに効用があるとか。ポイントは頑張らないこと。これは楽しそう!

 金太郎の生誕地といわれる小山町。クアオルト健康ウオーキングも力強いものかと思ったら、予想は見事に外れた。

 JR御殿場線御殿場駅からバスで約20分。出発地点の須走地区コミュニティセンターに到着すると専門ガイドの堀内修さん(68)が待っていた。「クアオルト健康ウオーキングはドイツの気候性地形療法の手法を用い、日本の気候に適合させたもので、無理せず歩くのが特徴です」。気候性地形療法とは運動負荷を測った傾斜のある野山を、体表面を冷たく保ち自分の体力に合った速度で歩くことでリスクを減らして持久力を強化し、通常の運動より楽に大きな効果を得る療法。心筋梗塞のリハビリ、認知症や高血圧、足腰障がいの予防などに利用されるという。

 「歩く際は“160―(マイナス)年齢”の心拍数を目標にして、衣服の袖をまくったりして肌を“冷たくさらさら”な状態に保つのがポイント」と堀内さん。まずは心拍数と血圧、温冷感覚を測り、ストレッチをしてからスタート。富士山須走登山道の本宮・冨士浅間神社の参道を通り、道の駅「すばしり」脇の坂道を上る。

 歩き方は傾斜地で足に負荷をかける以外自由で、15分おきに測る心拍数が「目標以上なら力を抜き、以下なら力を入れて歩く」(堀内さん)だけ。ガード下では「ヤッホ」と叫び、須走多目的広場では大木を使うなどしてストレッチ。あいにくの曇天で富士山は見えなかったが、全身からストレスが吹き飛んでいく。

 小山町がウオーキングを導入したのは、65歳以上の健康指標「お達者度」が県内最低という町民の健康増進が目的。自治体を支援する日本クアオルト研究所(名古屋)や太陽生命保険の協力で、アップダウンがあり効果的な歩行ができる須走・富士山眺望コースと足柄古道・銚子ケ淵コースをクアの道に設定。ウオークイベントを開始した。

 この日歩いたのは富士山コースで、全長3・5キロ、高度差77メートル、標高800メートル付近を約1時間半。途中、血圧や温冷感覚も数度測定したが、ゴール時点で記者は目標心拍数を5回オーバー、血圧はあまり変わらず、2度下がれば効果倍増という温冷感覚は1度低下で及第点。これなら熟年層でも長く続けられそうだ。

 ≪絶品!「山小屋」きのこ料理も楽しもう≫健康ウオーキングでリフレッシュした後は、コミュニティセンター近くのきのこ料理「山小屋」=(電)0550(75)2113=で、名物のきのこ鍋(650円)、きのこご飯(250円)などを味わった。小山町議会議長・米山千晴さん(68)が経営する店で、鍋には米山さんが富士山麓で採取したり、栽培したというマイタケ、ヒラタケ、ムキタケ、アワビタケなど7種類のきのこがてんこ盛り。コリコリとした歯応えがしょう油ダレにマッチしてとてもおいしかったが、水分が約90%というきのこは100グラムで約20キロカロリーと超ヘルシー。健康ウオーキングにはピッタリで、最後はきのこご飯を鍋に入れおじやにして完食。旬の味を満喫。同所では来年6月まで、7月からの富士山開山期間は須走口5合目で「東富士山荘」として営業する。

 ◆クアオルト健康ウオーキング 基本となる気候性地形療法は独ミュンヘン大のアンゲラー・シュー教授が発見。日本で導入しているのは山形県上山市や岐阜県白川村、大分県由布市など12自治体。企業も利用に前向きで、小山町には20社以上から問い合わせがあるという。

 ▽行かれる方へ 車は東名道御殿場ICから約20分。健康ウオーキングは毎月5の付く日に開催。参加料300円。希望者は午前9時に直接集合場所(足柄コースはJR足柄駅)へ。問い合わせは小山町健康増進課=(電)0550(76)6668。

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