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【生島ヒロシ オヤジの処方箋】かゆみを封じる潤いの肌づくり

[ 2018年11月21日 12:00 ]

生島ヒロシ
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 芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(67)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。今回は、湿疹もないのに体が無性にかゆくなる「老人性皮膚掻痒(そうよう)症」です。乾燥する冬場に急増しますが、内臓疾患が要因というケースもあるので要注意の病気です。

 皆さん、こんにちは。生島ヒロシです。朝晩グッと冷え込んで、空気も乾燥してきました。この時季、なんだか体がかゆくなることないですか?湿疹もできてないのに。私も経験があります。腰の周りとか、ふくらはぎが無性にかゆいんですよ。でも見ると、おできなんかはできてない。かゆくて夜眠れないこともありました。「かゆい、かゆい」って言ってる同年代の知人、けっこう多いです。

 これは「老人性皮膚掻痒症」と言われるものです。その名の通り、皮膚が痒(かゆ)くて掻(か)きむしる。かき続けて引っかき傷を作って出血する人もいる。目に見える原因がないのが厄介ですよね。

 50歳以上の男性に多発する病気。肌も老化してきたし、冬場は乾燥しているから仕方がない。こう諦めている人も多いと思います。でも「かゆみ」は「QOL(Quality of Life=生活の質)」を著しく低下させるもの。睡眠が妨げられたりするんですから。

 市販の塗り薬や病院の処方薬で治まることがほとんどです。でもまれに、この原因不明のかゆみが、肝臓や腎臓の疾患から起きることがあると言います。内臓系のがんが原因だった、というケースもあったそうですから、注意するに越したことはないです。いたずらに怖がることはないですが、薬で治らなかったら、お医者さんの見解を聞いてみるのも手です。

 【原因】加齢による肌の乾燥。これが第一要因です。肌は約0・5ミクロンの皮脂膜で覆われていますが、年を取ると薄くなって、穴が開くような状態になります。冬場は乾燥で、さらに悪化。約0・02ミリの角質層に蓄えられている水分が蒸発して乾燥肌となり、かゆくなるのです。先ほどお話ししたように、内臓疾患やがんに起因していることもあります。あとストレスでもかゆみが出ます。

 【検査】目立った湿疹がないのにかゆいことから、問診と視診で診断されます。かき続けて皮膚に傷ができ湿疹のようになることがあるので、医師に説明が必要です。内臓疾患が疑われる場合には血液検査、エックス線検査を受けます。

 【治療】保湿。これに尽きます。保湿力を高める尿素入りクリームやワセリンでスキンケア。市販のものも多く出回っています。塗り薬だけでなく、かゆみの原因となる物質ヒスタミンを抑える抗ヒスタミン薬の服用もあります。

 【予防法】やっぱり保湿ですね。2、3年前ぐらいですかね。私もなぜだか体がかゆくなることがあって。そのときから、保湿のためボディークリームを愛用するようになりました。ジムで汗を流した後、放っておくとカサカサしてくるので塗ってます。男性は「ボディークリームなんて…」と抵抗があるかもしれませんが、そんなにベトベトしない商品もありますし、オススメですよ。

 お風呂では注意しなければいけないことが多いですね。体を石けんをたくさんつけてゴシゴシと洗わないこと。私がお世話になっている「よしき皮膚科クリニック銀座」の吉木伸子院長は「毎日石けんは使わない。石けんは皮脂を落とすもので、首から下はほとんど皮脂が出ない。汗や汚れはお湯だけでも落ちる」と言ってますよ。私も加齢臭対策で(笑い)耳の裏、脇の下、局部は石けんでしっかり洗いますが、ボディーは石けんで毎日は洗いません。手で優しくこすっています。ゴシゴシ洗うと皮膚のバリアーがなくなるような気がしますもんね。

 吉木院長は肉を食べることも勧めます。タンパク質、鉄分が足りないと皮膚は薄くなるからということです。1日100グラムでもいいと言ってますよ。水分を保つための角質細胞間脂質(セラミド)を多く含む米(米ぬか)、大豆、こんにゃく芋、ゴボウ、ヒジキなどを食べるのもいいそうです。

 あとは「当帰飲子(トウキインシ)」という漢方。皮膚に潤いを与え、かゆみを緩和する作用があると言われています。乾燥肌にはもってこいですね。

 QOLに関わるかゆみ。しっかりケアしたいです。寒くなって、熱い風呂はダメだ、長湯はダメだ、というのはちょっとつらいです。でも我慢するときはしないとね。「皮膚は内臓を映す鏡」という言葉もあります。別の病気のサインかもしれない、ということも心に留めておきましょう。

 《「老人性乾皮症」「限局性皮膚掻痒症」なども注意》このほか、高齢者に見られる皮膚疾患は「老人性乾皮症」「限局性皮膚掻痒症」などがあります。「老人性乾皮症」も乾燥が原因。皮膚が白い粉をふいたようになり、亀裂ができたりします。かゆくなって、強く引っかくと湿疹ができて「皮脂欠乏性皮膚炎」になることもあります。やはり冬場の乾燥が主な原因なので、しっかり保湿しましょう。「限局性皮膚掻痒症」は陰部や肛門など特定の部位に症状が出ます。前立腺肥大症や、場合によっては前立腺がんからかゆみが発生するとも言われています。

 ◆生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の67歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月〜金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター!病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。

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