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【生島ヒロシ オヤジの処方箋】男性性病予防に営み直後の“シャワータイム”

[ 2018年9月12日 12:00 ]

生島ヒロシ
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 芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(67)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。“下の話”第3弾は「性感染症」です。厚生労働省のデータでは高齢者の感染報告数が増加傾向。最近おしっこするときに違和感が…というあなた、大丈夫ですか?

 皆さん、こんにちは。生島ヒロシです。前回はED(勃起不全)のお話でした。バイアグラなどの治療薬もあって、いまや高齢者だってビンビン。使えるなら使ってやろう、と思うのが人間の本能。セックスライフを楽しむシニアの皆さん、増えてますよね。

 それに比例して恐ろしいことが起きているんです。近年、シニア層の性病報告数が増加。性病は若者がかかるものでしょ?なんて考えは全くの間違い。時間もお金もあって、ムスコも機能。じゃあ風俗へでも、となりますよね。でもそこで性病に感染。若者層の感染増も深刻です。マッチングアプリなどもはやってますから、本当に注意しないと。

 今回は、放っておくと性器がゴーヤーのようなイボで覆われ、がんの原因にもなりうる「尖圭(せんけい)コンジローマ」についてみていきたいと思います。

 【原因】性病ですから、もちろん性行為で感染します。オーラルセックスでも。ヒト乳頭ウイルスが粘膜や皮膚の小さな傷から侵入。先の尖(とが)った硬いイボが亀頭や冠状溝、包皮、肛門周辺にポツポツとでき始めます。かゆみや痛みがほとんどないのが特徴です。潜伏期間は3週間から6カ月。進行するとイボがカリフラワーのようになり、ペニスがゴーヤーのようになってしまうこともあります。想像しただけでムスコがしぼみますね。

 【検査】泌尿器科で視診です。視診でほとんど決着がつきますが、イボを切除して組織検査をすることも。ほかの性病も併発していることがあるので、血液検査を行うこともあります。

 【治療】塗り薬と外科的療法の2つがあります。外科的療法は(1)イボを液体窒素で凍らせて取り除く(2)イボを電気メスで焼く(3)イボをレーザー光線で取り除く、が主なものです。凍らせるとか焼くとか、気後れしてしまいますが、いずれも日帰り入院手術で可能だそうです。尖圭コンジローマはイボがなくなっても3カ月以内に約25%が再発するといわれています。ウイルスが皮膚内部に潜伏しているためです。治療後3カ月間ほどは、通院して確認してもらう必要があります。

 【予防法】もちろんコンドームです。最近は「60歳未満お断り」とうたうシニア専門デリヘルなんてのもありますし、人生終盤にパーっと遊びたいという気持ちは分かります。最低限ゴムは着けましょう。

 コンドームは最大の予防策ですが、100%じゃない。ゴムでカバーしきれない性器の付け根などに、尖圭コンジローマのウイルスが付いて感染することもあるのです。“下の話”で度々ご登場いただいている泌尿器科の専門家、神田医新クリニック(東京都千代田区)の横山博美理事長は「とにかくよく洗うこと」と言っています。性行為の後はコンドームをすぐに外して、尿道にウイルスが侵入している可能性もあるので、勢いよくおしっこを出して、石けんで性器や周辺をよく洗う。このルーティンを勧めています。「疲れた」とすぐ寝てしまっては駄目。ピロートークよりシャワーですね(相手には嫌われそう)。

 10年ほど前ですが、友人が亀頭にイボができて「女の子が喜ぶんだよ。もう真珠入れなくっていいんだ」と言っていたのを思い出します。これ尖圭コンジローマでしょ。あと「相手が“数の子天井”でさ」と“名器”に当たった自慢をする人もいますが、これも危ない。性病のキャッチボールにならないように、奥さんやパートナーには感染したらカミングアウトする。性病は健康問題であり、家庭問題です。

 尖圭コンジローマは数年を経て男性なら陰茎がん、女性なら子宮頸(けい)がんの原因になるとも言われています。この点からも、根気よく治療したいですね。

 先日米国で「陰毛を処理している人は性病に感染しやすい」という研究結果が発表されました。陰毛の処理で皮膚が傷つき、感染の可能性が高まるということらしいのです。下の毛がない同年代の友人も結構います。「毛がないとムスコが大きく見える」なんて自慢してますが、性病になったら使い物にならない。しかも脱毛している人は、それだけ性にアクティブってことです。リスクがあるかもしれない相手。注意しないといけませんよ。

 遊ぶときにはリスクを認識。予防もしっかり。奥さんとの性行為だって、もう妊娠しないんだからとナマはNGですよ。ムスコが外でしてきたことを、思い出してください。

 ≪過去の病気ではない、梅毒の報告件数急増≫60歳以上の男性の梅毒の報告件数も急増している。勃起不全治療薬の普及で風俗を利用するシニアが増加したことが背景にある、との指摘がある。梅毒は生死に関わる性病だが、治療薬(ペニシリン)の効果で一時患者が激減。横山博美理事長によると「若い医者は“過去の病気”という認識でいる」という。日本医師会は先日、梅毒の症状や治療方法をまとめた診療ガイドを作成し会員の医師に配布。「あらゆる診療科が常に梅毒の増加を念頭に入れて、疑わしい症状があればまず検査」と呼びかけた。

 ◆生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の67歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月〜金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター!病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。

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