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【生島ヒロシ オヤジの処方箋】6月病と機能性ディスペプシア

生島ヒロシ
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 芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(67)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。第3回は、5月病の延長で梅雨の季節に発症する「6月病」と、それに伴う胃の不調。気分もおなかもスッキリして、夏を迎えましょう!

 みなさん、こんにちは。生島ヒロシです。沖縄地方は梅雨が明けました。でも全国的にはジメジメした日が続いています。気分もジトーッと沈みますね。体も何だか調子が悪くて。実はこれ「6月病」かもしれないんです。「5月病じゃないの?」と思う方、多いんじゃないですか。耳慣れない言葉ですからね。

 6月病は、梅雨の不安定な天気と相まって、5月病の症状が深刻になるもの。近年、増えているんです。5月病といえば新入社員、新入生というイメージですが、実はシニアも要注意なんです。サラリーマン生活から解放されても、いまのシニアはストレスが多いですよね。老後の生活とか、年金問題とか、家のローンとか。相続で悩んでいる人も多い。ジョギングでもしてリフレッシュ!と思っても、外が雨ですからね。気分が落ち込むのも無理はありません。

 6月病はメンタルだけでなく、体の機能、特に胃に影響を与えるという調査結果が出ています。6月病は8割がストレスが原因で、胃に不調が出る人が3割といいます。いわゆる「胃弱」になると、食事をするとすぐ満腹になる、胃がもたれる、食欲がないなどの症状が続くので、病院で内視鏡検査をしてもらう。でも、胃の粘膜などに目に見える異常が確認できない。実はこれ「機能性ディスペプシア」という病気なんです。

 6月病(これは正式な病名ではありませんが)と同じく、また難しい名前が出てきました。しばらく前までストレス性胃炎などと診断されていたもの。胃の症状で病院を訪れる約50%が機能性ディスペプシアだといいます。私がお世話になっている江田クリニック(栃木県)の江田証院長も「胃の調子が悪いと受診する方は一年間で5、6月が一番多い」と話しています。やっぱり6月病と関係がありそうですね。

 胃弱といえば胃薬を飲んだり、ヨーグルトでも食べておけばいいのでは…という問題ではありません。特にシニアは、胃弱で栄養を取らない→活動的でなくなる→家に引きこもる→QOL(生活の質)が低下→精神疾患になる危険性も、と恐ろしいスパイラルに陥ることもあります。機能性ディスペプシアは決して軽視できないのです。

 【原因】食べ物が入ってきても胃が適切に膨らまず、すぐに満腹感が出る。また食べ物をぜん動で適量ごとに十二指腸へ送ることができず胃もたれする。自律神経をつかさどる脳の視床下部がストレスによってうまく機能しなくなって起こります。胃が知覚過敏になり、健康な人と同じ量の胃酸しか出ていないのに、胃が胃酸に感じやすくなってシクシク痛むこともあります。

 【検査】内視鏡でも異常が見当たらないのですから厄介です。まず胃がん、胃潰瘍などの病気ではないことを確認。ストレスに起因することが多いので問診も重要です。過労、睡眠不足などや心理的、社会的なストレスの要因がないか探ります。胃に食べ物をためられる容量を量るために水を飲む「ドリンクテスト」や、胃がどのくらいの時間で食べ物を十二指腸へ送るかのぜん動も調べます。

 【治療】薬物治療と生活指導です。薬では胃の動きを促すもの、胃酸の分泌を抑えるものなどが処方されます。食欲や胃のぜん動を改善する漢方薬「六君子湯(りっくんしとう)」も効果が期待できると言われています。生活指導は、食生活については胃の動きを抑制する油の多い食事の制限など。ストレスの原因を突き止めることで、症状が和らぐこともあります。

 【予防法】やっぱり食生活ですね。みなさん、おなかの弱い人が食べるといいもので思いつくのは何ですか?うどん、ヨーグルト、リンゴですか?実はこの3つ、おなかの弱い人にはNGなんです!驚きますよね。うどんにはガスを発生させるもとになるフルクタンという成分が含まれていて、おなかにはあまり良くない。ヨーグルトには乳糖という成分があり、日本人の70%がこの乳糖をうまく消化できない「乳糖不耐症」と言われています。リンゴは果糖が豊富で、この果糖がやはりおなかにはダメ。これらの食品はおなかの中でガスを発生しやすく、ゲップ、ガス、おなかの張り、下痢、腹痛の人にはNGなんです。

 ◆機能性ディスペプシア 「ディスペプシア」とは消化不良を意味するギリシャ語。症状は(1)食後の胃もたれ(2)早期満腹感(3)みぞおち(へその約5センチ上)の痛み(4)みぞおちのしゃく熱感。このうち1つ以上の症状が3カ月以上継続。内視鏡などで検査しても異常が見つからないのが特徴。症状が長期間続くことで、うつを発症することもある。日本消化器病学会の出版物によると、胃の症状で受診した45〜53%がこの病気と考えられる。

 ◆生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の67歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月〜金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター!病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。

[ 2018年6月27日 12:00 ]

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