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伊東四朗80歳 芸歴60年 ボケないすべらない“タフマン”の源

[ 2018年5月4日 12:00 ]

「気が向いたときだけですが」ダンベルを持ちながら、足踏みマシンに乗る
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 【だから元気!】 喜劇役者、番組司会とさまざまな顔でお茶の間を楽しませる伊東四朗(80)。芸歴60年を迎えた今年もコントライブを行うなど、ますます精力的だ。そんなバイタリティーの源が伊東式“脳トレ”。円周率1000桁、百人一首、世界の国名……毎日ブツブツ暗唱し、心身の活性化につなげている。

 元気でいるためには「さてと」が大事ですね。「さてと、行ってくるか」「さてと、動かなきゃ」。毎朝起きて何もすることがない、目的もなく過ごすと心身共に不健康になる気がします。生活の張り。私には仕事の責任を背負っているということが大きい。女房がキツイことを言うんです。「お父さんは引退したら、たちまちボケちゃう」って(笑い)。でも、一理あるかなあ。

 デビューして60年。体力づくりなんて特にしてこなかったけど、50歳を過ぎて硬式テニスにハマリました。楽しくて週3回はやってました。膝を痛めて75歳で諦めましたが、健康のためにと無理してやっていたわけじゃないから長く続けられました。今はウオーキング。室内で使える足踏みマシンは息子が買ってくれて。右、左を1歩にして200歩くらい。腹筋やダンベル運動もやってます。毎日じゃないですよ。気が向いた時だけ(笑い)。義務にするとイヤになっちゃう。

 体は動かさないと。体力面だけじゃなく、頭脳にも影響する。運動することで記憶力も活性化すると思うんです。我々の世界は、覚えることが、かなりのパーセンテージを占めますからね。

 記憶力といえば、バカな話ですが、円周率を1000桁覚えました。ある時、新聞のコラムに円周率30桁を語呂合わせで簡単に覚える方法が書いてあった。「3・14」ぐらいは知っていたんですけど、同じ年生まれの加山雄三さんと対談した時、その話をしたら「ああ“産医師異国に向こう”だろ」って。彼も子供のころに覚えたらしい。それで私もやってみたら、30分以内で30桁を覚えられた。じゃあ次はと100桁を覚え、その後、1000桁を目標にしたんです。何カ月で覚える!とかじゃなく、のんびりやってみようとね。02年ごろだったと思います。ドラマの撮影の合間にブツブツ、電車の中で変なおじさんと思われながらブツブツ(笑い)。どれくらい期間がかかったか分かりませんが、いつの間にか1000桁になっていました。

 ほかにも百人一首に日本の旧国名、米国50州、世界の国名、野球のメジャーリーグ30チーム、サッカーのJ118チームとかも覚えました。方法はとにかく反復。驚かれるけど期限がなければ誰でも覚えられますよ。やらないだけ。ばかばかしいから(笑い)。

 今も毎日、何かしら暗唱してます。途中でつかえるともう一度最初からとか、楽しみながらね。脳細胞は一日に何十万も減っているとか聞くと怖いじゃないですか。残ってる脳細胞で何とかしなきゃいけない。休ませないようにしないとね。

 6月で81歳になります。元気なのか、無理してるのか(笑い)。食事は食べたいものを食べてます。何を取らなきゃなんて考えたこともないですね。おしんことのりとご飯で終わりとか、平気でそういうこともします。実際の“伊東家の食卓”はビックリしますよ。あまりにお粗末で(笑い)。 (構成・小川 裕之)

 《ラジオ歴30年以上》 伊東にとってライフワークの一つになっているのがラジオ出演。文化放送「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛(パッション)」(毎週土曜後3・00)は1997年4月にスタートし、この春22年目に突入した。毎回、テーマに合わせた軽妙なトークで2時間の生放送。あす5日は「自転車」をテーマに送る。同局では84年から12年半にわたり「あっぱれ土曜ワイド」を放送しており、パーソナリティーとして30年以上のキャリアを誇っている。今後も映画、ドラマと精力的に活動を続けていく中で、喜劇にこだわり、舞台にも意欲をみなぎらせている。

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