泉房穂氏「斎藤知事にアドバイスをしている弁護士は“中立の立場”ではなく…」兵庫県知事告発文書問題
兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏(60)が9日、自身のSNSを更新。斎藤元彦兵庫県知事(46)を巡る疑惑告発文書問題について言及した。
告発文書は元県幹部の男性が作成。斎藤氏が出張先で公用車を降り20メートル歩かされただけで職員を怒鳴り散らしたパワハラや、視察企業からの贈答品受領などの疑惑を挙げている。男性に対し、斎藤氏は当初「うそ八百」などと完全否定。県は告発を誹謗中傷と認定し、男性に懲戒処分を課した。その後、告発の一部が事実と判明し、事態を重くみた県議会が調査特別委員会(百条委員会)の設置を決定した。しかし、百条委に出席予定だった男性は7月7日に死亡した。自殺とみられる。
この問題を巡り、県政の混乱を招いたとして7月31日付で片山安孝氏が副知事を辞職。斎藤氏の肝いり政策の担当理事だった小橋浩一氏は、体調を崩して休んでおり、自ら申し出て今月1日付で総務部付の部長級に降格した。
また、元県幹部の男性が3月に内部告発の文書を一部の報道機関や県議に送付したことについて、内部調査を行った人事当局を所管する総務部のトップだった井ノ本知明総務部長が、7月30日から病欠していることが明らかになっている。
告発文には、2023年11月の阪神・オリックスの優勝パレードについて、県内の金融機関に対し補助金を増額する見返りに、開催資金を寄付するよう働きかけたということも記されていた。この優勝パレード“資金還流疑惑”について、斎藤氏は7日の定例記者会見で「事業をソフトランディングさせるためで適切だった」と述べた。
泉氏は、「斎藤知事にアドバイスをしている弁護士は“中立の立場”ではなく、税金のキックバックで告発されている“信用保証協会の顧問弁護士”。いわば”共犯者的立場“にある利害関係人。同じ兵庫県弁護士会所属ということもあって存じ上げている方ではあるが、とても“中立”とはいえない」と自身の見解をつづった。
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