小林製薬　「紅こうじ事業」撤退を発表　報道陣からは「創業家高額報酬」への質問が相次ぐ

　紅こうじのサプリメントで腎臓の病気など健康被害が相次いでいる小林製薬が8日、大阪市内で記者会見し、紅こうじ事業から撤退すると発表した。

　会見は問題発覚直後の3月29日以来、4カ月ぶり。8日付で就任した山根聡新社長、社長を退き被害の補償を担当する創業家出身の小林章浩取締役らが出席。

　今年1月15日に症例疑いが最初に報告されてから公表まで2カ月以上かかったことに、山根氏は「経営陣が原因究明に傾注し、誰にどのような結果をもたらすのか想像力を働かせるのが弱かったのが原因」と陳謝した。

　報道陣からは創業家で、責任を取って辞任し特別顧問に就任した小林一雅前会長に月額200万円の報酬が支払われることへの質問が続出。山根氏は「取締役会で合意したこと。大株主として付き合うが忖度（そんたく）することはない」と話した。