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気象庁が南海トラフ「巨大地震注意」初発表 吉村知事も「備え今一度確認、すぐ避難できるよう予め準備を」

[ 2024年8月8日 20:08 ]

 気象庁は、8日午後4時43分ごろ宮崎県南部で震度6弱の地震が発生した後に開かれた「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」臨時会合の調査結果を受け、南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」を同7時15分に発表した。 

 同庁は震度6弱を観測した地震についての臨時情報で「南海トラフ巨大地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっている」として注意情報を出した。また、最大規模の地震が発生した場合、関東から九州にかけての広範囲で強い揺れ、関東から沖縄にかけての太平洋沿岸で高い津波が想定されるとして、注意を呼びかけた。 

 同庁会見に出席した評価検討会会長の平田直東京大学名誉教授は「普段よりも(発生の可能性が)数倍高い。これまで通り十分に備えを確認していただきたい」と語った。発生の可能性がある地域については、「今までの例からみると、西側だけでなく想定震源域のどこでも起きうる。全域で注意が必要」とした。

 8日の宮崎県南部での地震の震源地は日向灘で、震源の深さは約30キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・1と推定される。臨時情報を発表するのは、2017年11月の運用開始以来初めて。 臨時情報には「調査中」「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」の4つのキーワードがある。

 大阪府・吉村洋文知事は、「巨大地震注意」発表を受け、「大阪府において防災危機管理司令部を設置します」と自身のX(旧ツイッター)で報告。「府民の皆様におかれましては、日頃からの地震への備えを今一度、確認の上、もし、地震が発生した場合は、すぐに避難できるよう予めの準備をお願いします」と注意喚起した。

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