×

小池都知事 始球式で骨折 6日ヤクルト―阪神戦in神宮 マウンドの傾斜で足滑らせた?

[ 2024年8月8日 04:40 ]

小池百合子都知事は投球後に体勢を崩す(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 東京都の小池百合子知事(72)が6日に神宮球場で行われたプロ野球「ヤクルト―阪神戦」で始球式に臨んだ際、左膝関節を剥離骨折していたことが7日、分かった。都が同日、発表したもので、全治2カ月。15日の都戦没者追悼式には出席予定だが、公務は当面、自宅などからテレワークで行うという。

 ヤクルトのユニホームを着て意気揚々とグラウンドに登場。笑みを浮かべ小走りでマウンドに上がると、セットポジションから左足を踏み出し、右手で投球。山なりのボールはツーバウンドでキャッチャーに届いた。

 内外野の客席に向かって両手を振ってアピール――始球式おなじみのシーンに移るかと思いきや、地面に付いた左足で体を支えることができず、よろめいて顔をゆがめた小池氏。左足をかばうように10歩ほど一塁側に移動し、立ちすくんでしまった。再び歩き出すと、思い出したように手を振り、グラウンドを後にした。

 7月15日に72歳の誕生日を迎えたばかり。神宮球場で始球式を行うのは2年ぶり3回目だが、投球時にマウンドの傾斜で足を滑らせ、膝をひねったとみられるという。

 来年開催される世界陸上とデフリンピックをPRするための登板。投球前には「これからもスポーツで盛り上げていきましょう」と呼びかけていた。

 小池氏にとって「神宮」はいわく付きの場だ。都は、球場も建て替えられる計画になっている神宮外苑再開発事業を認可。一方、多くの樹木が伐採されると反対論が高まっており、圧勝で3選を果たした7月の都知事選では、前参院議員の蓮舫氏が争点化。小池氏は「今立ち止まっている」として「争点にならない」との認識を示していた。

 ≪普段体動かさない高齢者が急激な運動をすると危険≫剥離骨折は、筋肉や腱、靱帯(じんたい)が引っ張られることでその付着部分の骨や骨膜が剥がされるように損傷するもの。急に方向転換したり衝撃がかかったりすることで生じることも多い。福田医院(横浜市)の福田伴男院長は「野球のマウンドは斜めになっている。中高年は自分が思っているよりバランス感覚が鈍くなっている。平らなところで練習しても、感じが違ったのでしょう」と話した。普段から体を動かしていない人が急激な運動をすることは危険とし、高齢者はラジオ体操や散歩といった継続的な運動が必要という。「骨折の部類としては軽いが、70歳を超えているとなると、少し治りが遅いかもしれません」とした。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「騒動特集」特集記事

社会の2024年8月8日のニュース