性別騒動あった女子選手、強すぎて物議 ボクシング女子66キロ級、アルジェリア代表のイマネ・ヘリフ
パリ五輪のボクシング女子で出場選手の「性別」を巡り、国際オリンピック委員会(IOC)に対し競技団体の国際ボクシング協会(IBA)だけでなく、「ハリー・ポッター」シリーズの英作家J・K・ローリング氏、トランプ前米大統領らも参戦し異議を唱える騒動が起きている。
論争の的となったのは、1日に行われた66キロ級2回戦のイマネ・ヘリフ(アルジェリア)対アンジェラ・カリニ(イタリア)の一戦。ヘリフは昨年の世界選手権は性別適格検査で不合格だったが、パリ五輪は出場が認められた。開始早々から攻め込み、カリニは約40秒で手を上げて試合は一時中断。その直後、カリニは顔に強烈なパンチを浴び、自らコーナーに戻り、わずか46秒で棄権する異例の事態となった。
カリニはヘリフに握手を求められたが応じず、リングに膝をついて涙を流した。試合後「鼻に強い痛みを感じた。自分の命を守らなければならなかった」と語った。ヘリフは昨年の世界選手権で、男性ホルモンのテストステロン値が設けられた基準より高いとして出場が認められなかった。先天的に男性の染色体を持つ女性で、性分化疾患(DSD)だと言われている。
世界選手権を主催したIBAは組織運営などの問題を指摘され、パリ五輪ではIOCによって統括団体の承認を取り消された。今大会はIBAでなくIOC管轄下で実施されており、問題が複雑化した面もある。ヘリフの出場を許可したIOCに対しIBAは試合直後に声明を発表。「IBAは男女間のボクシングの試合を決して支持しない」と非難した。これに対しIOCは2日「パスポート上は女性なので問題ない。東京大会にも出ている(5位)」と応酬した。
騒動は“場外乱闘”の様相を呈している。トランスジェンダー批判の発言があるローリング氏はSNSに「女性ボクサーの対戦相手として男性がリングに上がることが許された」とIOCの決定に反発。トランプ氏はSNSに試合動画と「私は男性を女性スポーツから排除する」のコメントを投稿した。トランプ氏が11月の大統領選で勝てば、2028年のロサンゼルス五輪はトランプ政権下の米国で行われることになる。性別騒動は陸上競技でも浮上。ボクシング界だけにとどまらない論争に発展することも考えられる。
社会の2024年8月3日のニュース
-
「九州クラフトビア&マルシェ」福岡市中央区の福岡大名ガーデンシティ・パークで3日、4日の2日間開催
[ 2024年8月3日 12:39 ] 社会
-
中学校に大麻 卒業生ら逮捕 中学生が高校生から大麻を購入しSNSを通じ密売か
[ 2024年8月3日 04:46 ] 社会
-
兵庫県知事を30日に証人尋問 計11人に出頭要請も8人は非公開の「秘密会」で実施
[ 2024年8月3日 04:44 ] 社会
-
くまモン「みんなに笑顔を届けるモン」被災者に元気を 復興応援で石川県庁へ
[ 2024年8月3日 04:43 ] 社会
-
共謀の19歳女を殺人罪で起訴 旭川高校生殺害事件 「特定少年」に該当し氏名「小西優花容疑者」を公表
[ 2024年8月3日 04:42 ] 社会
-
誹謗中傷「正当化されるものではない」 文科相、選手のSNSでの被害に見解
[ 2024年8月3日 04:41 ] 社会
-
給与詐取疑惑 広瀬めぐみ議員、現金で毎月受け取る? 総額は300万円台後半か
[ 2024年8月3日 04:40 ] 社会
-
性別騒動あった女子選手、強すぎて物議 ボクシング女子66キロ級、アルジェリア代表のイマネ・ヘリフ
[ 2024年8月3日 04:40 ] 社会
-
厚労相が釈明「背に腹は代えられない」 政治資金パーティーを先月29日に開催 大臣規範に抵触?
[ 2024年8月3日 04:40 ] 社会