倉田真由美さん 五輪ボクシング、ボクサー性別騒動に「女子スポーツに対する蹂躙としか思えない」
漫画家・倉田真由美さん(53)が2日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。パリ五輪のボクサー性別騒動について言及した。
パリ五輪のボクシング女子66キロ級2回戦が1日(日本時間2日)に行われ、イマネ・ケリフ(アルジェリア)とアンジェラ・カリニ(イタリア)が対戦。開始わずか46秒でカリニが棄権し、ケリフが勝利した。ケリフは性別適格性検査に合格しなかったため昨年の世界選手権で失格となった過去があり、パリ五輪への出場が賛否を呼んでいる。
今大会ではケリフの他に、57キロ級のリン・ユーチン(台湾)も出場。彼女も昨年世界選手権で性別適格性検査に不合格となっていた。
倉田さんは、ケリフとカリニの試合について「こんな試合を誰が観たいんだろう。女子スポーツに対する蹂躙としか思えない」と自身の考えをつづった。
国際オリンピック委員会(IOC)は1日(日本時間2日)、公式サイトを更新し、「パリ2024ボクシング部門とIOCの共同声明」と題した声明を発表。「すべての人は差別なくスポーツをする権利を持っています」と主張。また性別については「これまでのオリンピックボクシング競技と同様に、アスリートの性別と年齢はパスポートに基づいています」と説明した。
IOCは、「パリ2024オリンピック競技大会で競技する2人の女性選手について誤解を招く情報が見られます」とした上で「2人は、東京2020オリンピック競技大会、国際ボクシング協会(IBA)世界選手権、およびIBA公認トーナメントを含む女性カテゴリーで長年にわたり国際ボクシング競技に参加してきました」と女性として数々の国際大会に出場してきたことを説明。続けて「これらの2人の選手は、IBAによる突然の恣意的な決定の被害者です。2023年のIBA世界選手権の終盤に、彼女たちは突然、正当な手続きなしに失格となりました」とした。
また「資格規則は進行中の競技中に変更されるべきではなく、いかなる規則変更も適切なプロセスに従い、科学的証拠に基づくべきです」とし「IOCは、現在2人が受けている誹謗(ひぼう)中傷を悲しんでいます」と遺憾の意を示している。
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