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AIゆりこは50点 都知事選戦立候補の安野貴博氏 東大出身AIエンジニアのこれが“真AI戦術”

[ 2024年6月24日 05:30 ]

東京都知事選挙に立候補した安野貴博氏
Photo By スポニチ

 東京都知事選(7月7日投開票)で現職の小池百合子氏(71)がAIで作成した自身そっくりのキャスター「AIゆりこ」の動画をSNSに投稿し話題となる中、さらに高いレベルで選挙戦にAIを導入している東大出身の候補者がいる。AIエンジニアで無所属新人の安野貴博氏(33)。このほどスポニチ本紙の取材に応じ「近い将来、選挙戦でのAI活用は当たり前になる」と話し、自身が第一人者になると意気込んでいる。

 「デジタル民主主義」を掲げ、選挙戦では2通りの形でAIを導入。1つ目が政策を学習させた「AIあんの」で、YouTubeのライブ配信のコメント欄や電話で寄せられた有権者からの質問に、安野氏の声で回答する。24時間対応で告示から22日までの2日間で2000件以上の質問が寄せられた。ただ、万能ではないようで、イレギュラーな質問には「その質問には答えられません。私はまだ学習中であるため、答えられないこともあります」と返答する。

 2つ目は「ブロードリスニング」と呼ばれるもので、記事についたコメントやSNSの投稿などを分析し可視化する。「候補者が一方的に政策を訴えてきたこれまでのブロードキャストとは逆の概念で、有権者の意見を一斉に聞く。いろんな問題に対してどんな意見があるのかを可視化し、政策に反映させる」と説明。選挙戦期間中にも政策をバージョンアップしていくという。

 小池氏のAIゆりこについては100点満点中「50点」と採点。「チャレンジされていることは良いと思います。ただ、一方的に小池さんの政策を発信しているだけ」と指摘。「私はブロードリスニングで双方向なコミュニケーションをしている。AIだからこそできることをやっているのは私の方だ」と違いを鮮明にした。

 AI活用では上回るものの、知名度では小池氏に遠く及ばないのも現実。安野氏も「ネットだけでリーチできる層には限りがある」と話し、2日間で計14カ所の街頭演説。自ら有権者にビラを配るなどして、顔を売るのに懸命だ。 (佐藤 昂気)

 ◇安野 貴博(あんの・たかひろ)1990年(平2)12月1日生まれ、東京都出身の33歳。東大工学部卒。現職はIT合同会社代表社員。昨年にはAI専門家の一人として岸田文雄首相と首相官邸で意見交換。SF作家としても活動し、自動運転を題材とした小説「サーキット・スイッチャー」で21年にハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞

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