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ゴチになって照りゴチ雪辱 難しい合わせ時…10秒以内に勝負! 深川・吉野屋

[ 2024年6月17日 04:30 ]

 【バイカー紗希の釣~りんぐ】125CCのバイクに乗って釣行へ向かうアウトドア大好きの釣りガール・中山紗希が、東京湾のマゴチに初挑戦した。“照りゴチ”と呼ばれる夏の風物詩で、旬を先取りしようと東京・深川の吉野屋から繰り出した。

 漁獲が少なく、上がっても飲食店に直行してしまうほどの高級魚・マゴチ。東京湾では梅雨前の日照り続きで“照りゴチ”が数、型ともに上向いてきた。

 早速、吉野屋に乗船。名人の近くなら食材分は確保できそうと、東京都足立区の中島紀夫さん(65=会社役員)の横に陣取った。「ルアー釣りが得意な人は我慢できないかもね。7つ数えてから合わせてごらん。数える早さはその人次第」とアドバイスを受けていると、水深10メートルの第二海堡(かいほ)周りに到着した。

 餌はサイマキと呼ばれる小型の「クルマエビ」を生きたまま送り込む。元気いっぱいの餌を海底散歩させていると、すぐに竿先がククンとお辞儀をした。待望の当たりだが、合わせ時が難しい。操舵(そうだ)室に目をやり、助けを求めると高橋郷船長が「合わせろ」とゴーサイン。上がったのは約10キロのサメだった。

 その後は当たりはそこそこ出るが、マゴチがハリ掛かりするほど餌をくわえ込む様子はない。マゴチ釣りは「いつ合わせるか、このやりとりがハラハラして面白い」と聞いていたが、勝負どころがさっぱり分からない。頭の中が「?」だらけで迷走する私を見た高橋船長が「10秒以内に勝負決めにいってみて」と技を伝授してくれたが、刻々と時間だけが過ぎていく。これはオデコ確実かもと嫌な予感がした時、竿先にコツコツと当たりが来た。気持ちをグッと抑えて5秒後、ゴツッという感触に変わったタイミングで勢いよく竿をあおった。我ながら完璧な合わせに「よっしゃー」と声を上げて玉網をお願い。竿のしなり具合で、そこそこ大きいんじゃんとニヤケていると、船長が「水深が浅いから横に走るんだよ」とピシャリ。しかも釣れたのはボラ。本命とは程遠かった。

 ボラの味はどんなものかと想像を膨らませバケツにふと目を向けると、同居させていたサイマキが全部意識不明状態に。これでは戦えず、無念のタイムアップ。初めてのマゴチは散々な結果となった。

 お隣の中島さんは見事に50センチ超を2匹ゲット。最初のもくろみ通りに1匹分けてもらうことに成功し、刺し身、唐揚げを堪能した。透明な白身、強い歯ごたえはさすが高級魚。船上で我慢していたビールを飲みながら、一足早い夏を満喫した。

 とはいえ、このままでは終われない。後日リベンジへ。モゾモゾと餌に興味を示す様子が竿を持つ手に伝わり、聞き上げてみるとズンと魚の重み。道糸を少し送り込んで、一気に合わせると平たい魚が首を振った感触が伝わった。リールを巻きながら、これがマゴチの「楽しさ」だと確信した。

 ◇中山 紗希(なかやま・さき)1992年(平4)生まれ。都内の会計事務所に勤務する傍ら125CCのバイクで釣行。日本百名山全山踏破にも挑戦しているアウトドアラー。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船時間は午前7時、乗合料金は餌のサイマキ5匹付きで1万500円。LTマアジ船、タチウオ船も出船中。

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