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高さ日本一の麻布台ヒルズ24日開業 三国清三シェフ33階レストラン、3並びに「運命感じた」

[ 2023年11月21日 05:30 ]

麻布台ヒルズにある高さ300mの森JPタワー(撮影・高原俊太)
Photo By スポニチ

 不動産大手の森ビルが手がける東京都港区の再開発事業「麻布台ヒルズ」が24日にオープンする。開業を前に20日、内覧会が行われ、大阪市の「あべのハルカス」の300メートルを抜き高さ330メートルで日本一高いビル「森JPタワー」などが公開された。

 麻布台ヒルズには5棟の建物があり、商業施設やオフィス、ホテルが入居。森JPタワーの高層階には、販売価格200億円とも言われる超高級マンションもある。

 この64階建て森JPタワーで注目なのが、33・34階に開店するフレンチの巨匠・三国清三氏(69)がプロデュースするグランビストロ「Dining33」だ。

 帝国ホテルや数多くの三つ星レストランで修業を重ね、1985年から東京・四谷の「オテル・ドゥ・ミクニ」で腕を振るっていた三国氏。本紙の取材に応じた三国氏は、今回のオープンには森ビルからのオファーがあり、少し考えたと明かした。「このタワーが330メートル、テーブルから見える東京タワーが333メートル、フロアが33階、フロアの面積が約3300平方メートル、そして私の名前に“三”が2つある。運命を感じた」と開店を決めた経緯を語った。メニューにも税込み3000円のワンプレートランチがあり、まさに“3”尽くし。“世界の三国”の料理が3000円で楽しめるのは、お得感がある。

 レストランには大皿料理のコースもあり、ランチは6000円(税込み)、ディナーは1万1000円(税込み)で提供。何人かでシェアする大皿料理は三国氏にとって初めての試み。客席数600という日本最大級の店内で、スタッフが何度も皿を運ばずに、客がゆっくり食事できるようにとの配慮もあるという。

 麻布台ヒルズには、近くの六本木ヒルズのような展望台がない。来客が入れる場所では、三国氏の33・34階が最も高い場所になる。東京タワーを見ながら、リーズナブルな美食に酔う。そんな“ヒルズ族”でにぎわいそうだ。

 ≪チームラボや“マンガアート”…文化施設が多く存在≫麻布台ヒルズは「ヒルズ全体がミュージアム」を掲げており、文化施設が存在する。文化発信の拠点として幅広いジャンルの芸術が展示される「麻布台ヒルズギャラリー」、中央広場や森JPタワーのエントランスには奈良美智氏ら世界的アーティストのアートが設置されている。さらに世界中から圧倒的な人気を博し、昨年閉館した東京・お台場の「森ビル デジタルアート ミュージアム : エプソン チームラボボーダレス」が移転し、24年2月にオープン予定。ショップやレストランが入る「ガーデンプラザA」には初の実店舗となる「集英社マンガアートヘリテージ」が出店する。希少な印刷技術を使い“マンガというアート”として継承。人気漫画「ONE PIECE」と「BLEACH」の作品を販売しており、1枚100万円を超す作品もある。

 ≪28年、東京駅日本橋口前に390メートルビル≫森JPタワーは日本一高いビルとして開業するが、現在、東京駅日本橋口前では390メートルの超高層ビル「トーチタワー」が建設されている。28年3月の完成を予定している。また、麻布台ヒルズ近くの六本木5丁目西地区でも高さ約327メートルのビルを中心とした「第2六本木ヒルズ計画」が進行している。25年に着工し、30年の竣工(しゅんこう)を目指している。完成後は、トーチタワー、森JPタワー、六本木5丁目ビルの順番になる。

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