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世界陸上女子やり投げ・北口榛花「金」の源 糖分多く、栄養補給に最適「カステラパワー」!

[ 2023年8月27日 05:05 ]

女子やり投げ決勝。最終6投目を投げ、気合を込める北口。見事、66メートル73のビッグスローで大逆転金を呼び込んだ(AP)
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 カステラパワーで快挙だ!!陸上世界選手権女子やり投げで北口榛花(25)が日本人女性初の金メダルに輝くと、投てきの間に食べていたカステラが、瞬く間にトレンドワードの上位にランクインした。

 北口は父・幸平さんが北海道旭川市のホテルのパティシエで、幼い頃から大のスイーツ好き。これまでにも競技中にカステラを食べていた。開催地のハンガリーでもカステラがパワーの源だったようだ。

 アスリートが栄養補給に食べる物はバナナが代表的だが、実はカステラもスポーツ選手向き。管理栄養士の浅野まみこさんによると「カステラに使われる小麦粉や砂糖は糖分が豊富で、エネルギー補給に最適」という。さらに「バナナに比べ粉もののカステラは消化が良く、糖分の吸収も早い。競技前に食べれば血糖値が上昇し、アドレナリンが分泌されやすくなるためパフォーマンスが向上する」と話した。

 実際、カステラはアスリートの間で補食としてよく食べられている。最近ではスポーツ選手に特化したカステラも登場。長崎県雲仙市の「千鶏カステラ本舗」では「スポーツカステラ」を販売している。社長の山下直喜さん(60)が2018年ごろ、陸上選手が競技前にカステラを食べていることを知り、20年に控えていた東京五輪も視野に約1年かけて開発した。糖類の一部を蜂蜜などに含まれる「パラチノース」に置き換えることで「糖の吸収が緩やかになり、長時間持続的にエネルギー補給ができる」という。

 北口がカステラを食べて快挙を達成したことに「アスリート向けのカステラを販売する立場としてとてもうれしい。プレッシャーのかかる最後の1投で結果を出したのは本当に凄い」と称賛した。来年にはパリ五輪が控えており「アスリートの皆さんには、ぜひ一度、スポーツカステラを試してみてほしい」と呼びかけた。

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