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岸田首相 内閣改造1カ月前倒し 旧統一教会と与党議員の関係続々発覚で局面打開に動く

[ 2022年8月6日 05:30 ]

岸田首相
Photo By 共同

 岸田文雄首相(自民党総裁)は内閣改造・党役員人事に関し、10日にも実施する方針を固めた。これまで9月前半で調整していたが、秋に見込む臨時国会に向けて態勢を早く整えるべきだと判断した。安倍晋三元首相の銃撃事件を受け、自民議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の接点が次々に発覚する中、局面打開に動いたとの見方もある。

 首相は8日に党役員会を開き、役員人事の一任を取り付ける。9日の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列した後の10日に内閣改造、党役員人事を行う。官邸を中心とした継続的な政策遂行の観点から、政権の骨格は維持する方向。麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、松野博一官房長官については続投に向け調整している。

 金子原二郎農相と二之湯智国家公安委員長は先の参院選に立候補せず、参院議員の任期を7月下旬に満了。民間人として引き続き閣僚を務めており、交代が見込まれる。

 7月30、31両日実施の共同通信世論調査で内閣支持率は11、12両日の調査から12・2ポイント急落し、51・0%。昨年10月の内閣発足以来最低となるなど政権への逆風が強まっていた。

 5日も新たに閣僚2人に旧統一教会との関わりが発覚。小林鷹之経済安全保障担当相は閣議後記者会見で、旧統一教会の関連団体の会合であいさつしたり、祝電を送付したことがあると説明。山口壮環境相も記者会見で、関係イベントに、過去に祝電を送ったことがあると明らかにした。

 人事刷新でこれ以上の世論の離反を回避する意図が透けるが、拙速な人選作業にはリスクもつきまとう。政治評論家の伊藤惇夫氏は「(旧統一教会と)それほど深いつながりではないと判断しても、後で強い関係が発覚する場合もある。名前が挙がった閣僚の処遇は特に慎重になるだろう」と指摘。自民の閣僚経験者も「今回は特に入念に入閣候補の“身体検査”をすべきだ。間に合うだろうか」と懸念を示した。

 また、首相には派閥ごとの猟官運動が本格化する前に実施することで、人選について主導権を確保する狙いがあるとみられる。特に旧統一教会との関わりがあったとされる議員が多いのが、安倍氏が会長を務めていた最大派閥の安倍派(清和政策研究会)。永田町関係者の間では「安倍派から新たに登用しないのでは」との声も上がっている。

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2022年8月6日のニュース