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ガーシー氏 国会に来なくてもN党に20億円 問われる政党交付金の仕組み

[ 2022年8月6日 05:30 ]

参院本会議場で倒れたままのガーシー氏の氏名標
Photo By 共同

 NHK党のガーシー参院議員は5日の参院本会議を欠席し、3日間の臨時国会中に登院しなかった。参院議院運営委員会の福岡資麿委員長はN党の浜田聡政調会長に対し、次期国会は出席させるよう伝達。浜田氏は「海外で活動するとの意思を尊重し、応援する」と回答した。秋に見込まれる臨時国会も出席しない可能性がある。

 N党の立花孝志党首によると、ガーシー氏はアラブ首長国連邦に滞在。立花氏は、ガーシー氏が帰国すれば不当逮捕される恐れがあるとし、現地から日本の国会議員らのスキャンダルを暴露する活動に取り組むと説明している。

 6年間の任期内に国会に出席する見通しさえ立っていないガーシー氏。それでもN党には先月の参院選の結果を受けて、6年で総額約20億円の政党交付金が入る見込みだ。

 政党交付金は(1)国会議員5人以上(2)国会議員1人以上、かつ直近の衆院選か過去2回の参院選で2%以上を得票――のいずれかを満たすと交付される。N党は先月の参院選で82人が立候補。選挙区で1人あたり300万円、比例で同600万円の供託金、計約2億7300万円の支出となった。

 この大量立候補は、比例で1議席を獲得するのが狙い。多くの候補者を立てれば、政党全体の合計得票数が増える可能性がある。この思惑通り、1議席を獲得。比例票も2%以上だったため、政党要件を維持した。供託金が没収されても、それを大きく上回る交付金が入ることになった。

 立花氏はこの日、都内で開いた定例会見で「ガーシーの28万7714票がなければNHK党として当選者を出すことができなかった」と振り返った。ガーシー氏に3億円の借金があるとされてきたことから、選挙前に当選したら3億円を貸すことを約束。党から立花氏が借りる形で、ガーシー氏側に既に1億3000万円を振り込んでおり、残金も今後貸し付けるという。立花氏は「3億円は返ってこない可能性が極めて高い」とした上で「金で候補者を買うということについて批判があることは承知しているが、NHKの被害者を守るための政治判断だ」と持論を展開した。

 政党交付金の原資は税金で、国民1人あたり年250円を負担している。N党が制度に違反しているわけではないが、今後制度の在り方が議論になりそうだ。

≪存在しない「海外滞在届」提出?≫ 立花氏は会見でガーシー氏の海外渡航届について「外国に滞在している人が、外国に行っていいですか?と許可を求めても認められるわけがない。海外滞在届を出すべきだった」と手続き上の不備があったことを認めた。6日にドバイへ向かい、新たな書類を提出する意向を示した。一方、参院広報は「海外滞在届というのは存在しない」としており、書類を提出してもその取り扱いは見通せない。

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