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安倍元首相の地元で元秘書・秋山賢治氏が立民から出馬 嫌がらせに母は言った「血圧が上がって倒れたら…」

[ 2022年7月7日 05:30 ]

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父の形見のシューズ姿で演説する秋山賢治候補
Photo By スポニチ

 安倍晋三元首相の地元、参議院山口選挙区で元秘書の秋山賢治氏(52)が立憲民主党から出馬した。元首相のお膝元での“反乱”。出馬表明後、自宅に異臭のする液体のようなものがまかれるなどしたが、母の叱咤(しった)を受け、亡き父のシューズを履いて奔走。安倍氏の支援を受ける自民現職・江島潔氏(65)を追っている。

 秋山氏は6日に県東部を巡り、有権者に「自民党1強」への疑問を訴えかけた。政見放送では“シャッター通り”となった市場を歩き「元総理のお膝元の現状です」と地域の衰退を憂えた。

 山口選挙区には過去最多の7人が立候補。野党統一候補の調整はつかなかったが、安倍氏の元秘書の肩書が先行した秋山氏は「(江島氏との)1対1みたい。得した気分です」と自身への注目度を歓迎する。

 高校卒業後の就職先が安倍氏の父・晋太郎氏と親しかったことから声がかかり、07年までの14年間、安倍氏の私設秘書を務めた。主に地元での後援会活動を担った後、衆院議員2人の公設秘書となり下関市議選などにも挑戦したが落選した。19年からは高齢者施設に勤務。地域の衰退に心を痛めていたところ、中学の後輩の立憲民主党県議からの要請を受け、出馬を決意した。

 「政治の父」である安倍氏に最後に会ったのは、昨年秋。安倍氏が秋山氏の勤務する高齢者施設に来た際「(就職して)3年になります」などと気軽に話をしたが、まだ、今回の出馬を決める前だった。立憲民主党からの立候補は直接は報告していない。

 保守王国で元首相に翻した反旗。出馬表明後の今年5月、自宅前に張ったポスターがはがされ、玄関付近に異臭のする液体のようなものをまかれる騒動も起こった。同居する母が見つけたが、秋山氏に恨み言は一切言わず「洗剤で掃除しながら“血圧が上がって倒れたら、やった人間の思うつぼ”と。母は強し、です」。

 選挙戦では、4月に亡くなった父の形見のシューズを履く。元々、秋山氏が贈ったものだが、父は一度しか足を通せなかったという。両親の支えを感じて選挙区内を奔走する。

 対する江島氏は3選だけではなく、有権者数の3分の1を超える「40万票」を目標に掲げる。6年前の選挙では39万票余りで、大台には届かなかったが、野党統一候補にダブルスコアで勝利。01年以降9度の参院選、いずれも自民党候補が勝利している。

 圧倒的組織から飛び出した秋山氏だが、街頭演説などでは手応えも感じている。自民党1強政治の打破を掲げ「自民党の票を削ることができれば、山口は変わるのではないか」と一矢報いる意気込みを見せている。

 《安倍氏地元集会で引き締め促す》安倍氏は6月24、25日に地元入りした。下関市の集会では演説後、1000人の出席者を江島氏とグータッチで最後まで見送った。20分間の演説では元秘書の秋山氏について触れることはなく「たくさんの候補者が出てきて目移りするかもしれない。この戦い、そう簡単ではありません」と引き締めを促した以外は、野党が展開するアベノミクス批判に「立憲民主党の代表の方は、今の物価高に対して金利を上げるべきだと話した。金利を上げると経済を冷やし、雇用も奪われる」と反論するにとどめた。

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2022年7月7日のニュース