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au“史上最悪”の通信障害 40時間超&3915万回線 高橋社長が謝罪

[ 2022年7月4日 05:30 ]

 KDDI(au)の通信サービス障害は、発生から40時間以上も続く異例の事態となった。同社の高橋誠社長は3日、都内で会見し、影響は携帯電話の利用者など3915万回線に及んだと明かした上で「我々の歴史上一番大きな障害」との認識を示した。

 異変は2日午前1時35分ごろ、設備の定期メンテナンス中に起きた。音声通話の回線を切り替える際、設備に不具合が発生。約15分、一部の通話ができない状況となった。その後もエラーが頻発した。復旧作業は西日本が午前11時ごろ、東日本が午後5時半ごろに終了したが、ネットワーク試験を検証中のため全面再開の時間は示されず、利用しづらい状況が続いた。

 同社によると、台風4号が九州に接近中のため西日本での復旧作業を優先。正常稼働を確認した上、本格的な再開時間を決定する。

 幅広いサービスの基盤となる通信網にひとたび不具合が生じれば、暮らしが直撃を受ける現代社会のもろさを露呈した障害だった。

 通話や通信、ネットの閲覧だけでなく、物流や金融業界で使われる機器も影響を受けた。ヤマト運輸の配送状況確認システムが更新されなかったり、大垣共立銀行(岐阜県大垣市)のATMが使えなくなる事例も確認された。都内のauショップには3日、不通を解決したいユーザーが押しかけ「この状況が続くなら他社への乗り換えも検討する」と不満をこぼす人もいた。

 大津市内では、2日に登山して骨折した60代男性が、携帯電話がauだったため救助要請できなかったことも分かった。通りかかった別の登山客に通報してもらい、同県の防災ヘリで救助された。
 復旧の遅れに政府もカンカン。金子恭之総務相は3日、臨時会見を開き、今回の障害が法令上の「重大事故」に該当するとの認識を示して「関係法令に基づき、しかるべき対応を行う」と説明した。

 事態は補償問題に発展する可能性もある。KDDIの高橋社長は会見で「当社も重大事故に該当するものと捉えている」と述べ、法人、個人を問わず補償を検討する方針を明らかにした。

 ただ個人向け携帯電話サービスの契約ルールを定めた約款では、サービスを全く利用できないか、それと同程度の状態が24時間以上連続した場合に「損害を賠償する」と規定している。今回の「利用しづらい状況」がそれに当てはまるのか、実際の対応が注目されそうだ。

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2022年7月4日のニュース