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“パパ活”吉川衆院議員にボーナス満額の286万円超支給 物価高も加わり、岸田首相参院選後半戦へ試練

[ 2022年7月1日 05:30 ]

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)と北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席した岸田文雄首相が6月30日午後、帰国した。この日は国会議員のボーナス支給日。国民が物価高に苦しむ中、18歳女子学生との飲酒が報じられ、自民党を離党した吉川赳衆院議員=比例東海=にも満額の286万1358円が支給された。7月1日から食料品はさらに値上げ。参院選後半へスパートをかけたい首相は帰国早々、ダブルパンチで出はなをくじかれた。

 離党したものの、説明責任を果たさない“パパ活議員”。与野党からの辞職要求を無視してバッジを着け続け、雲隠れを決め込む中で大金が支給された。

 インターネット上では「もらい逃げ」などと吉川氏個人を批判する声はもちろん、「法改正が必要。でも立法を国会に任せていたら永遠に議員天国のまま」などと国会の在り方に疑問を呈する意見も多く見られた。参院選中であることから「くだらない政治家がいます。しっかりチェックしましょう」などの呼び掛けもあった。

 国会議員のボーナスにあたる「期末手当」は歳費法上、6月1日時点で在職している議員を対象に満額支給。国庫への返納は公職選挙法が禁じる寄付行為に当たる可能性があり、難しいのが実情だ。

 問題が9日に報じられたのを受けて辞職していたとしても支給対象。しかし、議員でなければ寄付は可能。公選法違反の罪に問われ、支給日前に辞職していた菅原一秀元経済産業相は東日本大震災の義援金に寄付した。

 首相がドイツに旅立ったのは6月25日深夜。選挙中にこれだけの日数を留守にするのは異例。22日の公示以降、9都県14カ所で街頭演説を行ってきたが、政府関係者は「物足りないだろう。あまり感情を外に出さないが、党総裁であり血がたぎっているはず。その証拠に、出発当日にもかかわらず3都県5カ所でマイクを握った」と心情を察した。

 7月1日からの後半戦へアクセルを踏み込もうとしたタイミングで再燃した吉川問題。吉川氏は岸田派に所属。首相は会見で「説明責任を果たせないなら進退に直結」と語ったが、派閥会長として説明もせず居座り続ける状況を許しており、指導力が改めて問われる事態。ネット上では「まさに自民党。“みんなきれいに忘れたはず”と舐(な)め切っている」などと党批判も広がっており、まさに出はなをくじかれた格好だ。

 自民党は各報道機関の情勢調査で優勢が伝えられているが、党選対関係者は「最初の報道から3週間。ほとぼりが冷めるのを期待していたが、蒸し返された」と指摘し、比例への影響を懸念。支持が増えてきているという10~30代のリアクションを警戒しているためで、「権力と金にものを言わせた“パパ活”と受け止められそうだ。この世代の給料の面からみてもなおさらだ」と話した。

≪首相ボーナスは30%返上363万円≫国家公務員にも30日、夏のボーナス(期末・勤勉手当)が支給された。管理職を除く一般行政職員(平均34・2歳)の平均支給額は58万4800円。昨夏より7万6300円(11.5%)少なく、減少額、率ともに過去最大だった。支給月数は2.12カ月。給与法改正が今年4月にずれ込んだため、昨冬のボーナスで給与0.15カ月分の減額ができず、今夏のボーナスで実施した。また、今年1月から国会議員の歳費がカットされているのを受け、首相は支給額の30%、閣僚は20%の自主返納を続けると申し合わせている。返納後の額は首相363万円、閣僚302万円。

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