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“4630万円男”田口容疑者の素顔 「真面目」な評判の一方でインスタでは“別人”

[ 2022年5月20日 05:30 ]

誤送金後の金の流れと不透明な部分
Photo By スポニチ

 山口県阿武町が誤って振り込んだ新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円の一部を使用したとして、県警が18日に電子計算機使用詐欺容疑で逮捕した同町の無職田口翔容疑者(24)。19日までの調べに「オンラインカジノに使った」と容疑を認めているが、地元では寡黙で真面目な働きぶりで知られていた。一方、“カジノに全額投入”との説明には不透明な点が残り、県警は金の流れを追うなどし全容解明を目指す。

 思わぬ騒動に巻き込まれた人口約3000人の町に、逮捕を受けて安堵(あんど)の色が広がった。その一方、「小さな町が変な形で全国に知られてしまった」とこぼす声も聞かれた。

 2020年秋に町の移住・定住促進制度「空き家バンク」を利用し山口市から移住してきた田口容疑者。自宅があるのは一面に田畑が広がる山あいの小さな集落。家を貸していた高齢男性は田口容疑者について、頼んでいた家の周りの草刈りを「しっかりとやってくれていた」とし、人柄は「物静かだが、愛想は良かった」。移り住んだ理由を「自然の中で暮らしたかった」と語っていたといい、気に入って暮らしているように見えたという。

 近所の人は「ちゃんとあいさつもする。自治会の話題になった際に“こちらからあいさつに行かないと”と話していた」と実直に見えた印象を語った。

 20年12月から勤務していたホームセンターの店長は「真面目で顔見知りのお客さんからよく声をかけられていた」と評価。仕事の内容を積極的に質問し覚えも早かったという。

 真面目の評判の一方、出金記録からは、こうかつさがうかがえる。誤送金があった4月8日、返金の意思を示したものの、町職員に連れられ銀行に着くと一転拒否。その後は対応を引き延ばし、15日には双方の弁護士が協議し、容疑者側は「近日中に手続きを行う」と伝達。しかし、出金は続き、18日までにほぼ全額が移された。

 移住してきた年のバレンタインデーに田口容疑者がインスタグラムに投稿した写真からも人物評からはかけ離れた様子がうかがえる。友人とみられる男性とのツーショットで、ストリート系を思わせるファッション。おそろいのTシャツの胸には「Munchies(マンチーズ)」とプリントされている。同じ日にアップしたイラストには「Munchies Love」の文字が描かれている。

 「マンチ」とは大麻の食欲増進作用のことで、吸引すると空腹感がもたらされると言われている。幻覚作用のある成分が葉より多く含まれる花の部分が稲穂のように集まったものは「バッズ」とも「バッツ」とも呼ばれ、イラストには煙の上がるタバコのようなものをくわえた人物のほか、「バッツ」の文字も。関係者は「“マンチーズ”とは彼が遊び仲間とつくったグループ。マンチをもじって名付けたと聞いています」と話した。

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