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北朝鮮 コロナ感染急増?4月末から35万人以上“原因不明の発熱”、正恩氏はマスク姿に

[ 2022年5月14日 05:30 ]

「国家非常防疫司令部」を視察するマスク姿の金正恩党総書記。北朝鮮の朝鮮中央テレビが13日放映した
Photo By 共同

 北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、国内で4月末から原因不明の発熱を訴える人が爆発的に増え、18万7800人余りが隔離されて治療を受けており、6人が死亡したと報じた。死者のうち1人は新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「BA・2」の感染が確認されたという。北朝鮮当局が新型コロナ感染者の死亡を公表したのは初めて。前日12日に、今月8日に国内で初の感染者が出たことを認めたばかりで、金正恩朝鮮労働党総書記が党政治局会議に初めてマスク姿で現れる映像も流れていた。

 同通信によると、12日だけで新たに1万8000人余りが発熱を訴えるなど、突如として明らかになった北朝鮮の“パンデミック”。発熱患者は35万人余りに上り、うち16万2200人余りは完治したとしている。“熱病”は首都平壌を中心に「同時多発的」に広がったとしており、全住民への集中検診が行われているとも報じた。ただPCR検査などのキットは行き渡っておらず、検診効果には限界があり、最終的に新型コロナに感染したのかどうか分からないことも考えられる。韓国では、北朝鮮には支援を求める意図があり、公表したのではないかとの臆測も出ている。

 北朝鮮は、2019年末に中国で新型コロナの発生が伝えられ世界中に広がる中、1カ月後の2020年1月末に国境を封鎖。国内に感染者はいないとして、中国製ワクチン300万回分の受け取りも拒否していた。

 首都平壌では4月15日、故金日成主席の生誕110年記念日に市民数万人が行進。同25日の朝鮮人民革命軍創建90年記念日には「史上最大の大政治・軍事祝典」と誇ったパレードに全国の部隊が参加した。いずれもマスクをした市民はおらず、この一連の行事が“パンデミック”の引き金となったとの指摘もある。貿易で北朝鮮の事情を知る関係者は「発表したのは感染がかなり広がり、住民に統制への理解を求めるしかないところまで追い込まれたからだろう」と話した。

 韓国の尹錫悦大統領はワクチンや医薬品支援の用意があると表明したが、北朝鮮が5年ぶりに発足した保守政権との協議や支援を受け入れるかは不明。周辺国は、新型コロナ感染拡大で核・ミサイル開発のペースが左右されるのかどうかも注視している。

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