iPS細胞で脊髄損傷治療 昨年世界初の移植手術行う、経過は良好

[ 2022年1月15日 05:30 ]

iPS細胞から作った神経のもとになる細胞(慶応大提供)
Photo By 提供写真

 慶応大の岡野栄之教授(生理学)らのチームは14日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から変化させた神経のもとになる細胞を脊髄損傷の患者に移植する世界初の手術を昨年12月に実施したと発表した。患者の経過は「極めて順調」という。今後はリハビリをしながら、1年かけて安全性や運動機能の改善状況を調べる。

 今回の計画ではスポーツ中のケガや交通事故で運動の機能や感覚を失った負傷後2~4週の患者計4人が対象だが、負傷から時間のたった「慢性期」の患者向けの臨床試験(治験)も2023~24年に始めるよう準備していると明らかにした。1例目の移植手術は慶応大病院で実施。患者の性別、年齢、負傷の具体的な状況は公表していない。現在は国立病院機構村山医療センター(東京)で、リハビリをしながら経過観察をしている。

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