岸田政権100日、ハネムーン期間終え正念場 接種前倒しなどコロナ対策“先手の追加”

[ 2022年1月12日 05:30 ]

首相官邸で記者団の取材に応じる岸田首相。新型コロナウイルス「オミクロン株」感染の急拡大を踏まえ、12歳未満の子どもへのワクチン接種を早期に始める方針を表明した=11日午前
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 岸田文雄首相は11日、官邸で記者団の取材に応じ、新型コロナウイルス「オミクロン株」の感染急拡大を踏まえ、さらなる対策強化を打ち出した。

 ワクチンを巡っては、対象外だった12歳未満の子供への接種を、希望者を対象に早期に始めると明言。米製薬大手ファイザーが対象年齢を5~11歳に広げるための承認を申請しており、3月以降に開始する見通しだ。

 3回目接種は高齢者に加え一般分も前倒しするとして、自衛隊が運営する大規模接種センターを再び開設する意向も示した。昨年と同様、東京と大阪の2カ所に置く方向で調整。開設時期は2月以降の見通し。一般分の前倒しは3月以降を見込み、追加供給で合意した米モデルナ製1800万回分を活用する。

 外国人の新規入国を原則禁止している水際強化措置は「2月末まで骨格を維持する」と表明。入試では追試や再追試による機会の確保に加え「4月以降の入学も可能とするよう柔軟な対応を要請する」と述べた。

 首相は全国知事会に接種体制強化の協力を要請したほか、官邸で面会した金子恭之総務相には加速に向け、自治体による大規模接種会場設置を支援するよう指示。その後、記者団に「内閣を挙げて取り組む」と述べた。

 この日で政権発足から100日で、「スピード感を持って山積する課題に一つ一つ決断を下してきた」と振り返った首相。特にコロナ対応は「一瞬たりとも気を抜けない政権の最重要課題として取り組んだ」と強調した。

 後手対応で短命に終わった菅義偉前首相を反面教師に、就任以降「最悪を想定」「先手先手」と繰り返す中で初めて迎えた感染急拡大という正念場。だが、3回目接種を終えたのは11日現在で約87万人とお寒い状況。4日の年頭会見で国内対策を打ち出したばかりだが、政権批判が抑制的になるとも言われる「ハネムーン期間」の終了に合わせるように、わずか1週間で対応強化策を次から次へ打ち出した格好だ。

 一方、週明けには通常国会が開会。野党は出入国時のPCR検査を実施していなかった在日米軍が感染拡大の震源地だとして、水際対策の不備をはじめ、政府のコロナ対応を追及する構え。このため、野党の攻撃の芽を事前に摘む「先手」を打ち、参院選「必勝」を期したとも言えそうだ。

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