北朝鮮「極超音速ミサイル」700キロ先命中!?福岡、広島射程 性能が大幅向上

[ 2022年1月7日 05:30 ]

北朝鮮が主張する「極超音速ミサイル」の射程範囲
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 北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、国防科学院が「極超音速ミサイル」の発射実験を5日に行ったと報じた。新技術を導入した弾頭部分が700キロ先の目標に命中し、実験は成功したとしている。

 極超音速ミサイルは、低い軌道を超音速で飛行。高さや方向を変えることも可能で、迎撃が極めて難しい。今回は通常の弾道ミサイルより低い、最高高度約50キロで飛行したとみられる。北朝鮮による発射実験は昨年9月に次ぐ2回目。日本政府は即座に反応し、岸信夫防衛相は「これまで北朝鮮が発射したことのない新型弾道ミサイル」と危機感をあらわにした。

 極超音速ミサイルは、打ち上げたロケットから分離後、目標までグライダーのように飛ぶ「極超音速滑空ミサイル」と、エンジンで進む「極超音速巡航ミサイル」がある。今回、発射されたのは滑空型。韓国の聯合ニュースは、分離した弾頭の速度が音速の5倍を超えたと韓国軍が推定していると伝えた。

 北朝鮮は5日朝、北部慈江道から日本海に飛翔体1発を発射。防衛省は通常の弾道軌道なら約500キロ飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定されるとの分析を発表していた。

 昨年9月28日に発射した極超音速ミサイル「火星8」と同系列とみられる。火星8も慈江道から発射され、韓国メディアによると飛距離200キロ未満、速度は音速の約3倍だった。発表通りなら約3カ月で性能が大幅に向上したことになる。

 松野博一官房長官は6日の会見で「国連安全保障理事会決議に違反するもので極めて遺憾だ」と強調。外務省の船越健裕アジア大洋州局長は米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表と電話会談し、日米韓3カ国の緊密な連携を確認。射程距離が700キロとすれば、福岡や広島などの都市が入り、日本の防衛上の重大な懸念となる。

 ▽極超音速兵器 マッハ5(音速の5倍)以上の速度で飛行。低空を高速で飛ぶため探知が難しく、戦闘のありようを一変する「ゲームチェンジャー」になる可能性があると言われている。ロシアは2019年末、極超音速弾頭「アバンガルド」を搭載したミサイルを実戦配備し、20年10月には海上発射型の極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」の発射実験に成功したと発表。中国は同月、極超音速滑空兵器を搭載する新型弾道ミサイル「東風17」の配備を始めたとされる。米国は21年9月、極超音速ミサイルの飛行実験に初めて成功したと発表。インドも開発を進めている。

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