存在感なくした“前政権コンビ”二階氏&菅氏が“終わってない”アピール

[ 2021年11月24日 05:30 ]

ベトナムのファム・ミン・チン首相(左)に温州ミカンを贈呈した自民党の二階俊博元幹事長(中央)と菅前首相
Photo By 共同

 日越友好議員連盟会長を務める自民党の二階俊博元幹事長が23日、来日中のベトナムのファム・ミン・チン首相と東京都内で会談した。両氏は新型コロナウイルス収束後を見据え、両国の人的交流促進と関係強化を確認。在任中の初の外遊先がベトナムだった菅義偉前首相や森山裕前国対委員長も同席した。

 二階氏は会談で「観光促進を通じ、人的交流を後押ししたい」と述べ、チン氏は「両国関係はかつてないほど最良だ。さらなる発展に期待したい」と応じた。菅氏は「日越関係には無限の可能性がある」と語った。

 10月に解禁された日本産温州ミカンの対ベトナム輸出について謝意を伝え、地元・和歌山産のものを贈呈した二階氏。紀州の恵みを両手に掲げたチン氏の横で、ご満悦の表情を浮かべた。歴代最長を誇った自民党幹事長の座から降ろされ、存在感が希薄になる中、ミカン外交で久々に脚光を浴びた格好だ。

 党総裁選で二階氏外しを意味する党改革案を掲げた岸田文雄首相の誕生で、鳴かず飛ばずの二階氏。二階派は思うようにポストを得られず、求心力は低下。衆院選での目減り幅は同派が最多で現在44人。第3派閥の旧竹下派(51人)に水をあけられた第4派閥だ。

 二階派冷遇の様相は首相の政権運営に如実に表れている。先週から今週にかけ、第2派閥・麻生派(53人)会長の麻生太郎副総裁、旧竹下派次期会長に近く就任する茂木敏充幹事長と3回会談。最大派閥・安倍派(93人)会長の安倍晋三元首相とも面会。一方、就任以降、二階氏との接触はゼロ。露骨な二階氏スルーが見て取れる。

 こうした中での二階氏の晴れ舞台。気脈を通じた菅氏との連携をより強めていく一歩との警戒感が広がりそうだ。菅氏支持の無派閥議員らが派閥化を目指すとの観測があり、二階氏とともに菅政権誕生の立役者である森山氏が所属する石原派(7人)では落選した石原伸晃元幹事長が会長辞任を表明。派閥再編含みの状況で森山氏は有力な後任候補となっている。菅氏との関係が良好な日本維新の会が絡んでくるのかにも関心が集まる。

 「政界の寝業師がこのまま終わるわけがない」とは永田町ウオッチャー共通の二階評。不気味な存在であり続けるのは間違いない。

続きを表示

「嵐」特集記事

「ジャニーズ」特集記事

2021年11月24日のニュース