甲府放火事件 姉妹の姉と面識の19歳少年逮捕「人を殺してしまった」泣きながら出頭

[ 2021年10月14日 05:30 ]

 甲府市の住宅が全焼し、住人の井上盛司さん夫婦とみられる遺体が見つかった放火事件で、山梨県警南甲府署の捜査本部は13日未明、井上さんの娘2人のうち妹を殴ってケガを負わせたとする傷害容疑で、甲府市の少年(19)を逮捕した。

 井上さん宅が出火したのは12日午前3時50分ごろ。捜査関係者によると、少年は同日夜、車を運転し市内から30キロ近く南にある無人だった南部署下部駐在所(身延町)に突然現れ「人を殺してしまった」と泣きながら署に電話した。応対した署員が少年と会話を続けて引き留める間、別の署員がパトカーで駐在所へ急行。身柄を確保し、捜査員に引き渡した。

 警察官が到着した際も少年は泣き続け、顔にはやけどの水ぶくれ、指にテーピングも施してあったという。

 井上さん夫婦はともに50代で、10代の姉妹2人との4人暮らし。少年は姉妹のうち姉と面識があった。姉と同じ高校に通っていたとの情報もある。

 逮捕容疑は12日午前3時43分ごろ、甲府市の井上さん宅で、1階で妹の頭を殴り打撲などのケガを負わせた疑い。捜査本部によると、少年は「間違いありません。1人でやった」と容疑を認め、放火への関与をほのめかしている。

 少年は鉢合わせした妹の頭を殴打。刃物を使った疑いが浮上した。また、建物には油のようなものがまかれ出火から短時間で急激に燃え広がったことが判明した。

 近隣の住人の間では少年が逮捕されたことに衝撃が広がった。

 現場は、JR甲府駅から南東に約3キロで、ブドウ畑も点在する住宅街。数十メートル離れた所に住む女性(73)は逮捕されたのが19歳だったことに表情をこわばらせた。別の女性(60)は「娘さんが本当にかわいそうだ」と言葉を絞り出した。

 現場の住宅周辺では、血痕が北西方向の路上に点々と残され、近くの保育園前でも見つかった。血液の採取などの鑑識作業を徹底した。防犯カメラの映像解析などから、早い段階で少年の関与が浮上していた。

 捜査本部は遺体を司法解剖して死因を詳しく調べるとともに、現住建造物等放火や殺人容疑でも捜査を進める。深夜になぜ、井上さん宅に向かったのか。県警は動機の解明に全力を挙げる。

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