休眠預金約3・5億円で「コロナ学力格差」支援 18日まで助成先団体を募集

[ 2021年10月6日 11:11 ]

 新型コロナウイルス禍で困窮家庭で育つ子どもたちの学力格差が深刻になる中、課題解決に向けて「休眠預金」を活用した支援事業が始まった。

 休眠預金とは10年以上取引のない預金のことを指し、2019年から休眠預金等活用法によって社会的課題解決のために活用する制度が整備されている。支援事業では休眠預金から約3億5000万円を原資にして、「コロナ学習格差」の解消に取り組む団体に資金を提供。クラウドファンディングサービス「レディーフォー」と子どもの貧困支援に特化したNPO法人「キッズドア」が資金分配団体として助成先団体を選定する。

 「キッズドア」が困窮している子育て家庭1469人を対象に6月から7月にかけて行った調査では、88%が昨年の収入は300万円未満と答えた。今年は減収する見通しとした人も約7割に達した。子どもについても希望する進路に進めない可能性があると感じている家庭が4割だった。渡辺由美子代表理事によると、学力格差は経済面だけでなく、博物館や美術館などに足を運んだり、旅先や地域の人々と接する体験活動とも関連しているという。こうした点から渡辺代表は「こうした体験がすっぽりコロナで抜け落ちた」と指摘。今回の支援事業について「たくさんの団体にお金を使っていただき子どもたちにとっていい体験活動ができれば」と呼び掛けた。

 助成先は、学習支援事業や居場所・相談事業に取り組む団体のほか、農業体験や歴史体験など文化・社会関係資本の向上につながる体験提供事業者も対象とする。最大20団体程度に対し大規模事業枠で2000~5000万円、小~中規模事業枠で500~1000万円の資金を提供する。募集は今月18日まで特設サイト(https://fund.readyfor.jp/covid19)で受け付ける。

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