子だくさんパンダ「永明」29歳に 一族は飼育下で世界の7%

[ 2021年9月15日 05:30 ]

29歳の誕生日にプレゼントされた好物の竹を食べるジャイアントパンダの永明=14日午前、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド
Photo By 共同

 ジャイアントパンダ7頭が暮らす和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、お父さんパンダの永明が14日、29歳の誕生日を迎えた。人間なら80代後半だが、昨年も子どもが生まれた。繁殖研究を目的に中国からやってきて27年、16頭もの子をもうけた“大功労者”だ。

 白浜生まれのパンダは、名前に「浜」の字が付くため、永明の一族は中国で「浜家」と呼ばれ、世界にいる飼育下のパンダの約7%を占める。

 飼育下での寿命は20~30年とされる。1994年に2歳直前で来日した永明は2001年に自然交配による繁殖に初めて成功し、14年には22歳で世界最高齢の記録を達成。直近では昨年11月に雌の楓浜が誕生した。
 園によると、繁殖に適したパンダが一つがいしかいない環境下での自然繁殖は容易ではない。だが永明は性格がおおらかで優しく、相手のペースに合わせて行動できるタイプ。お母さんパンダとの相性は極めて良く、08年に死んだ中国生まれの梅梅との間に6頭、梅梅と別の雄との子で、園で生まれた21歳の良浜との間にも10頭の子を立て続けにもうけた。

 「パンダ王国」を築けたのは、適度な風と湿度がある白浜の気候風土が、永明の故郷でパンダの繁殖基地がある中国四川省の成都と似ており、飼育や繁殖に向いたこと、毎日約60キロ与える主食の良質な竹が大阪府岸和田市、京都市など近郊で入手できることも追い風になったと園は見ている。

 白浜で生まれたパンダのうち、これまでに11頭が中国に旅立ったが、当地でも子孫が次々と誕生し、園が把握している範囲で現在、孫は23頭、ひ孫が3頭おり、国内外で子を含めた子孫は計42頭に達している。

 白浜に来てパンダ地図を大きく塗り替えた永明。まだまだ元気で、誕生日の14日も屋外運動場に姿を現すと、感謝を込めて贈られた好物の竹をおいしそうにほおばった。

 中尾建子副園長は「これからいかに元気で長生きしてもらえるか。できる限りの健康維持に努めたい」と話している。

続きを表示

「騒動特集」特集記事

「メッシ」特集記事

2021年9月15日のニュース