JTBが本社ビル売却 新型コロナで業績悪化

[ 2021年9月15日 05:30 ]

JTB本社ビル=東京都品川区
Photo By 共同

 旅行大手のJTBが、東京都品川区の本社など所有するビル2棟を売却したことが14日、分かった。売却額は非公表だが、数百億円とみられる。新型コロナウイルス禍の旅行需要低迷で業績が悪化しており、財務基盤の立て直しを狙う。

 売却したのは東京の本社ビルと大阪市中央区のビル。本社ビルは売却後も賃貸で利用を続ける予定。売却で得た資金は、手元資金の確保や成長に向けた投資に使う。

 海外旅行需要の消失などでJTBの2021年3月期連結決算の純損失は1051億円で、過去最大の赤字だった。国内店舗の約25%に当たる115店舗を閉鎖し、グループ従業員を19年度比で約7200人減らすといった構造改革を実施している。

 今年3月末時点の自己資本比率は6・9%となり、1年前の24・3%から急速に悪化。8月には日本政策投資銀行が出資するファンドやみずほ銀行などを引受先とする第三者割当増資を9月末に実施すると発表した。300億円を調達し、財務体質の改善を図る。

 旅行大手ではエイチ・アイ・エス(HIS)も手元資金を確保するため、東京都港区のビルに入った本社フロアを325億円で売却した。

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