自民党“人気トリオ”打算だらけ合体 進次郎氏は“ポエム答弁”「河野太郎自身が党風一新」

[ 2021年9月15日 05:30 ]

自民党総裁選で河野行革相の支持を表明する小泉環境相=14日午後、神奈川県横須賀市
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 小泉進次郎環境相は14日、地元の神奈川県横須賀市で記者会見し、自民党総裁選に出馬する河野太郎行政改革担当相を支持すると正式表明した。出馬の是非を検討していた石破茂元幹事長(石破派)は出馬を断念。河野氏支援の方向で調整しており、自民党の“人気トリオ”が合体する形となった。石破氏の不出馬により、総裁選は河野氏と岸田文雄前政調会長(岸田派)、高市早苗前総務相(無派閥)の3人の争いが軸となりそうだ。 

 小泉氏は河野氏について、新型コロナウイルス対策を巡り「候補者の中で唯一、コロナ対策を経験した直接の責任者だ」と評価。「これだけコロナで日本も世界も変わる時に自民党も変わらなければならない。その時に誰が党風一新できるか、答えは明らかだ」と説明した。岸田氏も政調会長時代にコロナに関する経済対策を行っている。その事実は無視し、河野氏を持ち上げた。さらに、派閥横断で党改革を目指す若手・中堅議員による「党風一新の会」の名前を持ち出して、自らは無派閥ながら若手のリーダー格と言わんばかりにアピール。随所で“進次郎ワールド”を展開した。

 党内最大派閥の細田派の“河野外し”についても言及し、語気を強めた。安倍晋三前首相が大きな影響力を持つ細田派はこの日、高市、岸田両氏を支持対象にすることを決定。小泉氏は「これは言い換えれば河野太郎は絶対にダメだということ。その一点をもってしても、誰が自民党を、日本を変えられる新しいタイプのリーダーか明らかだ」と強調した。“河野外し”の背景には、安倍政権と反目してきた石破氏との連携を進めていることがあるとみられる。これにも「なぜ石破さんに応援を要請することが否定的にみられるのか。私には全く理解できない」とかみついた。

 最近では珍しく舌鋒鋭かったが、記者から「河野氏のどういった政策が党風一新と感じるか?」との質問には「私は河野太郎自身が党風一新だと思っています」と“ポエム答弁”。この時ばかりは会場に“微妙”な空気が流れた。

 石破氏が「再調査が必要」とした森友学園の国有地売却を巡る文書改ざん問題に関する質問も出た。河野氏は再調査を「必要ない」としている。“板挟み”の中で「未来に向けての課題に最大のリソースを割きたい」と述べるにとどめ、態度を表明しなかった。

 2009年の総裁選に河野氏が出馬した際に1票を投じ、昨年も「出馬していたら河野氏に投票していた」と述べ、終始河野氏寄りだったことをアピール。小泉氏の“河野推し”について永田町関係者は「一時の人気に陰りが見えてきたので、勝ち馬に乗って自分が生き残るのが最善策と判断したのではないか」と指摘した。

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