空港で出産「パニックに」 乳児殺害遺棄罪の23歳母初公判

[ 2021年9月14日 05:30 ]

 2019年11月、羽田空港のトイレで出産直後に女児を殺害し、東京都港区の公園に埋めたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた神戸市西区の北井小由里被告(23)は13日、東京地裁の裁判員裁判初公判で「トイレで出産後、パニックで頭が真っ白になり、気付いたら乳児の口にトイレットペーパーを入れていた」と述べた。被告人質問に答えた。

 検察側の冒頭陳述などによると、被告は19年3月ごろ、アルバイト先の関係者だった男性の子どもを身ごもった。妊娠を疑った母親に説得され、9月に産婦人科を受診し妊娠が分かったが、母親に隠し続けた。

 事件当日、被告は就職活動のため、飛行機で上京。搭乗前から感じていた腹部の痛みが増し、羽田空港に到着後トイレに駆け込み、30分程度で出産したと説明した。裁縫道具の糸切りばさみでへその緒を切り「救急車を呼ぼうと思ったが、まだ親にも相談できていなかったし、不安と恐怖で何も考えられなくなった」と話した。

 証人として出廷した母親は、勉強が苦手な被告を厳しく叱ることが多く、幼少期は特に髪を引っ張ったり、たたいたりと手が出ることもあったと明かし「私に怒られると思って(妊娠を)言い出せなかったのだと思う」と涙ながらに語った。

 起訴状によると、19年11月3日、羽田空港の多目的トイレで、出産直後の女児の喉にトイレットペーパーの塊を詰め込み、両手で首を絞めて殺害。同日、港区立「イタリア公園」に女児を埋め、遺棄したとしている。

続きを表示

「騒動特集」特集記事

「メッシ」特集記事

2021年9月14日のニュース