異例 大阪パチンコ店でワクチン接種 “予約”フィーバー1500人分満員御礼

[ 2021年9月14日 05:30 ]

大阪・天神橋筋商店街近くのパチンコ店「フリーダム天六店」で行われた新型コロナウイルスワクチンの接種
Photo By 共同

 日本一長いと言われる大阪市北区の天神橋筋商店街近くにあるパチンコ店「フリーダム天六店」で13日、従業員や商店街の組合員、近隣住民らを対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。職場接種の一環だが、パチンコ店を会場とするのは珍しい。

 約1000台が並ぶ店内。普段はパチンコの大音量が流れるが、この日は接種を待つ人がパチンコ台の前に1席おきに静かに座った。きらびやかな光を放つ台の前で待ち、医師や看護師が巡っていく形式。近くの加納総合病院の医師、看護師ら35人が対応した。

 接種を終えた人は15~30分間待機して経過観察。本来は回転数や大当たり回数などのデータを表示する台上の電光掲示板が、経過観察の時間を知らせるために使われた。

 パチンコ店でパチンコを打たずにワクチンを打つユニークな試みについて、近くに住む60代女性は「パチンコはしないけど、娘がどこからか見つけてきた。助かりました」とホッとした顔。西宮市から接種に来た自営業の30代男性は週2回来店する常連客で「いろいろ探して接種できなかったので助かりました。これで今まで負けた分を取り返せるかな」と苦笑いした。

 昨春の緊急事態宣言時には、一部パチンコ店が自治体の休業要請に応じず営業を続けてやり玉に挙がった。より強い行政措置となる「休業指示」も無視した店舗が名前を公表されるなどして業界のイメージ悪化を招いた。

 そのパチンコ店が接種会場に“変身”。充実した換気システムや台と台の間に仕切りが設けられていることなどの特長も環境整備に役立った。

 今回の職場接種はモデルナ製のワクチン計1500人分が用意され、きょう14日も行われるが予約は全て埋まっている。運営会社アバンスの内藤新二郎さん(50)は「ネガティブな印象を持たれがちなパチンコ店だが、地域貢献ができてよかった」と話した。

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