河野氏と連携は…石破氏 森友問題再調査「必要」 安倍氏に忖度なし 貫く“ブレない姿勢”

[ 2021年9月10日 05:30 ]

自民党総裁選を巡る相関図
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 河野太郎行政改革担当相が9日、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補すると決めた。10日夕に記者会見し正式表明する。一方、河野氏と連携するか注目される石破茂元幹事長はTBSの情報番組「ひるおび!」に出演し、安倍晋三前首相の妻昭恵氏らの名前が取り沙汰された森友学園問題を巡る財務省の決裁文書改ざんに関し再調査が必要との認識を示した。

 この日も総裁選への態度を明かさなかった石破氏。理事長が安倍氏の友人である加計学園の獣医学部新設を巡る問題と合わせ、司会の恵俊彰から再調査すべきか聞かれ「国民の納得のために必要なことであればやらなければいけない」と言及。続けざまに文書を改ざんさせられた職員の自殺に触れ「人が一人死んでいる。人生もあれば家族もあった。それをどう考えるのかということだ」と指摘した。

 安倍氏後援会が絡んだ桜を見る会問題についても「開催をやめたが、それでいいとは思っていない」と強調。安倍総裁時代の2019年に参院選広島選挙区で起きた買収事件では、党本部が河井案里氏陣営に投入した1億5000万円に関し「買収に使われていないと明らかにすればいい。証明するのが党の責務」と述べた。

 再調査を巡っては前向きな姿勢を見せていた岸田文雄前政調会長がその後、「考えていない」とトーンダウン。安倍氏の反発を受け総裁選決選投票での支持を期待し軌道修正したとみられている。そうした中での石破発言。これまでに行政府ではなく国会での調査に触れたこともあり、確信的に“ブレない姿勢”をアピールした形。「脱・安倍政治」を鮮明にしたとも言えそうだ。

 しかし、安倍氏と麻生太郎副総理兼財務相の怒りの炎に大量の油を注ぐことになったのは間違いない。党内にあって安倍、麻生両政権への批判が過ぎ、猛烈に敵視されてきた。

 不出馬なら河野氏と人気者タッグを組み「河野政権」誕生に貢献、要職を得て「総裁候補」としての存在感キープが基本戦略とされる石破氏。しかし、河野氏が政権を運営していく上で安倍氏や所属する麻生派会長の麻生氏の協力は不可欠。「石破氏の影がちらつけば支援できない」(自民党関係者)と言われており、河野氏が石破氏を遠ざける可能性が指摘されている。「岸田政権」なら端(はな)っから沈む運命とされ「石破政権」以外に浮かぶ目はなさそうだ。

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