厚労省 ノババックス製新型コロナワクチン1・5億回分契約 安全性高く副反応少ない?

[ 2021年9月8日 05:30 ]

日本で供給されるワクチンとノババックスワクチン
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 厚生労働省は7日、米ノババックス製の新型コロナウイルスワクチンについて、早ければ2022年初頭から1億5000万回分の供給を受ける契約を、国内で生産、流通を担う武田薬品工業との間で締結したと発表した。厚労省によると、海外での臨床試験では、約9割の発症予防効果が確認された。

 現在、日本で接種されているファイザー社製やモデルナ社製は、ウイルスのタンパク質を作るもとになる遺伝情報の一部を注射する「mRNAワクチン」と呼ばれるタイプのもの。新型コロナウイルスワクチンで初めて実用化された手法で、副反応の強さや長期的な安全が未確認というデメリットがあった。

 一方、ノババックス製は、大腸菌などに作らせたウイルスのタンパク質の一部を注射する「組み換えタンパクワクチン」と呼ばれる種類。これまでにB型肝炎や破傷風、海外では季節性インフルエンザのワクチンなどで用いられている。すでに長く使われ実績もある手法のため、安全性が高く、副反応も少ないとみられる。また国内生産のため安定確保ができ、保存温度も2~8度で流通管理がしやすい。デメリットは開発に時間がかかることだった。

 ノババックスなどでは、3回目の追加接種への使用も視野に開発を進めており、変異株への対応も想定しているが、1度目と2度目や3度目で違うワクチンを接種する「交差接種」の是非については厚労省が検討を始めた段階。加藤勝信官房長官は先月30日「有効性、安全性に関するデータは十分に得られていない。異なるワクチンの使用を積極的に推奨する状況にはないと認識している」と述べている。米国では現在、同社が緊急使用許可の申請を準備。武田薬品工業は国内で治験を実施し、薬事承認の申請を予定。山口県光市の自社工場で製造する。

 ワクチン接種が進む中、発熱や倦怠(けんたい)感の副反応に悩む人が多い。ワクチンの選択肢が広がることで、接種推進への期待が高まりそうだ。

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