岸田氏 森友問題追及一転「再調査考えてない」、キングメーカー狙い安倍氏は高市氏支援

[ 2021年9月8日 05:30 ]

岸田文雄前政調会長
Photo By スポニチ

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への立候補を表明している岸田文雄前政調会長が7日、国会内で記者団に、さらなる説明が必要としていた森友学園問題を巡る財務省の決裁文書改ざんについて「再調査は考えていない」と表明した。

 2日夜のBS―TBS番組では、再調査の必要性を問われ「調査が十分かどうかは国民が判断する話だ。国民は足りないと言っているわけだから、さらなる説明をしないといけない。国民が納得するまで努力することが大事だ」と述べ、十分な説明が必要との認識を示していた。

 この日の記者団への説明では「行政において調査が行われ、報告がなされた。裁判が続いており、これから判決が出る」と指摘。「必要であれば国民に説明すると申し上げている。従来のスタンスと全く変わっていない」と強調した。

 学校法人「森友学園」が国有地を8億円余りの値引きで購入した問題を巡り、安倍晋三前首相の妻昭恵氏の影響などが指摘される疑惑が浮上。財務省が決裁文書を改ざん、昭恵氏らに関係する記述を削除した。

 安倍氏支援に期待を寄せる一方、党員・党友票で劣勢必至の岸田氏。菅政権の反省に立ち説明責任を果たす姿勢をアピールするつもりで森友再調査に前向きとも取れる発言をしたとされるが、これが地雷を踏む結果になったとの声が出ている。

 菅義偉首相が総裁選不出馬を表明した翌日の4日に、首相再選を支持していた安倍氏が高市早苗前総務相を支援するとの意向が早々と伝えられた。最大派閥・細田派の事実上のオーナーである安倍氏は衆院選後に派閥に復帰し「安倍派」への代替わりを果たし、キングメーカーとしての影響力保持を狙っているとされる。そうしたタイミングでの岸田発言。政治信条が近いとはいえ、情勢が混沌(こんとん)とする中で伝えられた安倍氏の高市氏支援の意向は、問題再燃を警戒し岸田氏をけん制するためともいわれていた。

 決選投票にもつれ込めば安倍氏の協力は不可欠。岸田氏は発言を軌道修正し火消しに躍起になったとみられるが、本人は「(安倍氏への配慮は)全くない」と否定してみせた。

続きを表示

「騒動特集」特集記事

「メッシ」特集記事

2021年9月8日のニュース