藤井聡太2冠が23年度移転の本拠地・関西将棋会館建設費の捻出に一役 その内容は…

[ 2021年7月27日 17:19 ]

関西将棋会館の移転に関する合意書を交わした日本将棋連盟の佐藤康光会長(右)と高槻市の浜田剛史市長
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 23年度に大阪市福島区から大阪府高槻市のJR高槻駅そばへ移転する関西将棋会館の合意書が27日、日本将棋連盟と高槻市で交わされた。4月、両者で覚書に調印してから3カ月。日本将棋連盟の佐藤康光会長と会見した高槻市の浜田剛史市長は同年1月に着工し、同年度中の完成を目指すと表明した。

 13億円を想定する建設費は同市のふるさと納税を利用したクラウドファンディングで賄う計画を公表。28日午前10時からクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイアー)」で募集を開始する。現在の会館の土地と建物は売却する。

 寄付額に応じて受け取れる記念品の最高額300万円に設定されたのが、同会館「御上段の間」での指導対局(高槻市民不可)。渡辺明王将(36)=名人、棋王の3冠=ら16人から1人が選べ、対局には公式戦用の盤と盛上駒を使用する。公式戦さながらに奨励会員による読み上げも付き、対局後は指導した棋士の揮毫(きごう)入り盛上駒がプレゼントされる。

 また、藤井聡太2冠(19)=王位、棋聖の2冠=のオリジナル局面扇子(高槻市民不可)は5万円とされた。初タイトルとなった昨年の棋聖戦5番勝負。その第2局、後手藤井が指した58手目「△3一銀」は昨年度の升田幸三賞特別賞に輝いた受けの妙手。AIが6億手以上読んで最善と判断した指し手を23分の考慮で指したとして反響を集めた。その局面を扇子にプリントしたもので、今後販売予定はないという。ほかに寄付者の銘板は大が50万円、中が10万円、小が5万円に設定された。

 大阪市阿倍野区にあった旧会館から知る谷川浩司九段(59)は「この会館では公式戦を通算1000局指し、棋士では一番多い。高槻への移転は感慨深い」としみじみ語り、「棋士生活は晩年に差し掛かっているが、新しい会館で対局できるのは励み」と2年後を見据えて意欲を語った。

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