米国は生中継ファースト?行進8番目のはずが204番目に登場 視聴率のため変更か

[ 2021年7月24日 05:30 ]

東京五輪 開会式 ( 2021年7月23日    国立競技場 )

行進する米国選手団(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 開会式の選手入場は日本固有の文化を発信する狙いとして史上初めてあいうえお順(五十音順)で実施された。日本で夏冬合わせて過去3度行われた五輪は英語のアルファベット順で行われていた。

 五輪発祥国のギリシャを先頭に難民選手団などが続き、あいうえお順で行進。日本は開催国として206の国・地域・団体の最後に入場した。

 あいうえお順に従えば「アメリカ」は8番目に登場するはずだったが、登場したのは204番目と最終盤だった。一体なぜか。

 米国に続いたのはフランス。国際オリンピック委員会(IOC)の発表によると、28年ロサンゼルス五輪、24年パリ五輪がそれぞれ行われることから開催地を目立たせたという。

 一方、巨額の放映権を払う米NBCの意向もあった。1兆円を超える放映権料をIOCに支払う巨大スポンサーは「視聴率低下が懸念される」として米国の登場を終盤にするよう要請。この意向を踏まえてIOCが理事会で行進順を決定した。

 NBCにとって行進順には苦い経験があった。前回16年リオ大会ではポルトガル語に準じたアルファベット順で行進。同語で「EU」(US)と表記される米国は早い段階での登場となった。その結果、NBCの開会式中継は92年バルセロナ大会以降、視聴率が最低を記録。視聴者数は12年ロンドン大会の4070万人から2650万人と激減した。

 NBCは東京大会の開会式を米国の西海岸で午前4時、東海岸で同7時から生放送。あいうえお順に準じていればスタートから約40分後に米国の登場が見込まれていた。それが実際には約2時間半後の入場となった。

 異例の行進順の背後には、スポンサーの意向に逆らえないIOCの姿勢など、今大会で露呈した五輪の問題点が透けて見えた。

続きを表示

「騒動特集」特集記事

「メッシ」特集記事

2021年7月24日のニュース