開会式前日なのに…4連休初日なのに…浅草閑散 「五輪は諸刃の剣」無観客でも経営難、有観客でも感染爆発

[ 2021年7月23日 05:30 ]

五輪開幕前夜にも関わらず人もまばらな雷門
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 東京五輪の開幕を翌日に控えた22日、浅草の仲見世商店街は、“お祭りムード”とかけ離れた空気が流れていた。4連休の初日で、着物姿のカップルやスーツケースを引く旅行客らもわずかに見られたが、新型コロナウイルスの感染拡大前とは比べものにならないほど閑散としていた。

 商店街振興組合の金子弘之理事長(67)によると、人出は「コロナ前の10分の1くらい」。土産物店や和菓子店が立ち並び、雷門と並ぶ「浅草の象徴」の寂しい姿に、金子さんは肩を落とした。

 五輪の開催が決まった2013年の熱気も今は昔。「期間中のインバウンド需要への期待はもちろん、ホテルなどのハード面が整備されることで、五輪後を考えてもプラスしかなかった。これ以上忙しくなって、どうすんだって感じだった」と当時を振り返る。

 だが、2020年に大勢の観光客を迎えるはずだった青写真は「コロナ禍で一変した」という。五輪はまさかの1年延期。海外客の受け入れが見送られ、さらには開幕2週間前に緊急事態宣言下の開催が決まった。無観客開催で、国内客によるにぎわいも望めない。「観光地は地方の人が動いてくれないと成り立たない」。わずかな希望も奪われた。

 経営難が続いても、客足の増加すら期待できないもどかしい状況だ。五輪で人出が増えても、その反動にもっと危機感を抱いている。「売り上げが右肩上がりになったとしても、そのツケが五輪終了後に来ればさらに厳しくなる。オリンピックは諸刃(もろは)の剣」。感染拡大の第5波に身構えてしまう。

 夏休みと五輪の影響により、都内の新規感染者が1日当たり3000人近くまで増えると試算する専門家もいる。新規感染者の2000人超えは時間の問題で、菅義偉首相は「安心安全な五輪」を連呼するが、2年前に誰がこんな五輪を想像しただろうか。

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