関空橋転落死?林真須美死刑囚の長女か 夫・健治氏「残念ながら…」

[ 2021年6月14日 05:30 ]

娘について話す林健治さん
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 大阪府の関西空港連絡橋から母親(37)と女児(4)が飛び降り、和歌山市の自宅からは長女(16)の遺体が見つかった痛ましい出来事。実はこの母子が、今から23年前に和歌山市で起きた毒物カレー事件で死刑判決が確定した林真須美死刑囚(59)の長女と孫である可能性が出てきている。

 真須美死刑囚の夫・健治氏(76)は、和歌山市内の自宅で本紙の取材に「残念ながらうちの孫ですね。これだけはどうしようもない」と証言。長女の名前が「鶴崎心桜(こころ)」であることとその年齢から、自分の長女と孫に起きた悲劇の可能性があると認識している。

 健治氏は11日から3日間、計4回にわたって本紙の取材に応じた。12日夜には、遺体の身元を確認するために和歌山東署を訪ねた。「うちの娘、孫が亡くなったのは本当か?遺体を確認させてもらえないかと聞いたが、“事件性があるとみられ、捜査中なので何も言えません”と断られて対面できなかった」。13日夕に、本紙の取材に改めて「鶴崎心桜という名前なら、残念ながらうちの孫だね。仕方ない」と明言。警察から詳しい説明がなかったため「間違いであってほしい」とも語った。

 一方、慎重なのは長男。「(名前は)優心と書いて“こころ”と聞いていた。漢字が違うのでは?と警察にも聞いたが分からなかった」。「まだ正式な発表も連絡もないので、何とも言いようがない」とし、正確な情報が入るのを待ちたいようだった。

 飛び降りた母子には一体何があったのか。母親とみられる女性が9日午後2時20分ごろ、自宅で長女が血のような黒いものを吐いて倒れているのを発見。当時、同居の男性、母親、女児がおり、救急車には男性のみが同乗。女性は取り乱した様子だったという。その1時間40分後、関西空港連絡橋から「人が落ちたようだ」と通報があり、母親と女児が見つかった。

 このことについて長男は「亡くなったのが姉だったなら、相当、精神的に追い詰められるようなことがあったのだろうか。姉は面倒見の良い母親のような存在だった」と明かした。

 毒物カレー事件などによって両親が警察に逮捕されたことで、長女、次女、長男、三女の4人きょうだいは施設に入った。当時のことについて「全員“林真須美の子供”と学校でも施設でも相当いじめられた」(長男)と、苦難の人生だったことを改めて振り返った。

 健治氏によると、2005年6月に出所し、長女と再会。結婚し子供がいることを知った。長女夫婦と3人のきょうだいの計6人でカラオケに行くなど交流があり、その際に長女の子供の写真も見せてもらったという。「目がパッチリした、かわいい子だった」。娘とされる4歳女児については「長女は離婚してシングルマザーになったと聞いた。同居男性の連れ子と聞いているが…」と説明。くしくも悲劇が起きた9日は真須美死刑囚の再審請求の申し立てが明らかになった日。長男は「再審請求を申し立てたところなのでショックでした」と語った。

 真須美死刑囚はこの悲劇を把握しているのか。「知らんと思う。聞いたら大声を出して暴れてしまうかもしれない。それが心配だ」と健治氏。5月28日に大阪拘置所で面会したという長男も「(拘置所では)ネットが使えない。新聞に出れば、知ることになるだろう」と話した。

 《少女心肺停止通報後に母と女児が近くの海で…》長女の母親を名乗る女性から119番通報が入ったのは9日午後2時20分ごろ。救急隊員が心肺停止状態だった長女を病院に搬送したが死亡が確認された。

 午後4時ごろ、関西空港連絡橋から「人が落ちたようだ」と通り掛かった人が大阪府警に通報。捜査関係者によると、母親は女児を抱きかかえて橋から飛び降りた可能性が高い。

 午後11時10分ごろには、和歌山市湊の路上で父親とみられる男性が座り込んでいるのが見つかった。搬送時「精神的につらいことがあり、カフェインを服用して首をつろうとしたが失敗した」と話していたという。

長女の死因は全身打撲による外傷性ショック。県警は全身にあったあざの状況から虐待を受けていた可能性があるとみて調べている。

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