ワクチンはドラキュラ城で! ルーマニアに異色の接種会場

[ 2021年5月11日 08:28 ]

 ルーマニア南部のトランシルバニア地方の山中に14世紀に建てられた「ブラン城」の屋外で、週末限定ながら新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。

 この中世の古城はアイルランドの作家、ブラム・ストーカーが書いた「吸血鬼ドラキュラ(1897年刊)」に登場する「ドラキュラ城」のモデルと言われており、ワクチン接種のための予約は不要。AP通信の取材に答えた「ブラン城」のアレクサンドル・プリスク広報は「違った形でのワクチン接種があることをお見せしたい」と語り、すでに400人が接種を済ませた。

 AP通信は「医師は心臓に杭を打つのではなく腕に注射を打っている」と紹介。接種した人は52台の器具が展示されている中世の拷問室を無料で見学できることになっている。外国からの問い合わせも多数。しかし国内の接種を促進することが目的とあって対象は国内に限定されている。

 ルーマニアではこれまで106万人以上が感染して2万9000人が死亡。8日からは毎日午後2時を過ぎればどの会場でも予約なしで接種が可能となっており、当局では6月1日までに全人口の4分の1に相当する500万人の接種を終えたいとしている。

 なおルーマニア語で「竜の息子」を意味するドラキュラのモデルとなったのは「串刺し公」と呼ばれたブラド3世(ドラキュラ公)だが、実際に住んでいたのは「ブラン城」ではなく、そもそもトランシルバニア地方に吸血鬼伝説は存在しないと伝えられている。

続きを表示

「騒動特集」特集記事

「大谷翔平」特集記事

2021年5月11日のニュース