菅首相側近、日本のコロナは「さざ波」「これで五輪中止とかいうと笑笑」ツイートが大炎上

[ 2021年5月11日 05:30 ]

 菅義偉首相は10日、衆参予算委員会で実施された集中審議で、新型コロナウイルス感染拡大が収まらない現状を巡り、野党から厳しい追及を受けた。当初はゴールデンウイーク(GW)に的を絞り短期間とした緊急事態宣言について「人流は減少」と自画自賛。対照的に東京五輪に関しては「ステージ4でも開催するのか」と質問されてもゼロ回答だった。一方、高橋洋一内閣官房参与がツイッターに日本の感染状況を「さざ波」と投稿、猛烈な批判が湧き起こった。

 ただでさえ国民が菅首相の説明に不満を抱える中、側近から火に油を注ぐような発言が飛び出した。高橋内閣官房参与がインドや欧米各国と日本の新型コロナウイルス感染状況を比較した上で「日本はこの程度の“さざ波”。これで五輪中止とかいうと笑笑」と10日までにツイッターで発信した。

 経済・財政政策を担当する参与として、菅首相に助言する立場。1980年、旧大蔵省(現財務省)に入省。2006年に内閣参事官に就き、当時総務相だった菅首相が尽力した、ふるさと納税の制度作りに携わった。

 投稿を受け、インターネット上では「1万人以上が亡くなっているのにさざ波って…」などと憤るコメントがあふれた。共産党の志位和夫委員長は「想像力も、痛みもない人物を、この国の政策決定に関与させてはならない」とツイートし、辞職を求めた。芸能界にも批判の波は広がり、タレントのラサール石井も「一日で百人以上死んでいるのに“さざ波”というのか」と非難のツイートだ。

 10日の参院予算委員会では、野党が菅首相に直接詰め寄った。共産党の山添拓氏は「こうした認識の方が政策決定に関与しているのは大問題だ」と追及。首相は「個人の主張についての答弁は控える」とした上で「経済見通しや経済運営などについて、以前から相談している」と述べ、五輪に関しては全く相談していないと強調した。

 加藤勝信官房長官は記者会見で「個人としての発言」としてコメントを回避。「(コロナで)1万人超が亡くなっている。ご冥福をお祈りし、療養されている方にお見舞い申し上げる」と語った。政府は火消しに躍起になるが、このような発言が首相の“相談役”から飛び出した今、国民の信頼を得るのはなかなか難しそうだ。

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