茨城家族殺傷の岡庭容疑者 スマホなどから現場周辺の検索履歴と画像、下見の可能性

[ 2021年5月10日 05:30 ]

茨城家族殺傷事件現場地図
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 茨城県境町の家族殺傷事件で、会社員小林光則さん=当時(48)=夫妻への殺害容疑で逮捕された埼玉県三郷市の無職岡庭由征容疑者(26)のスマートフォンなどから、事件前にインターネットで小林さん宅周辺の情報を検索した履歴や、付近を撮影した画像が見つかっていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。

 警察はこれまで、容疑者の自宅から刃物や薬品など約600点を押収。捜査関係者によると、スマホなど電子機器の内容を分析したところ、小林さん宅周辺の検索履歴と、画像が見つかった。

 小林さん宅は周囲を田畑や釣り堀に囲まれ、他の住宅からやや離れた位置にある一軒家。周囲は雑木林に囲まれている。計画的な犯行との見方を強めている県警は、土地勘のない岡庭容疑者が逃走経路確認などのため、入念に下調べや下見をしていた可能性もあるとみて調べている。

 一方、運転免許を持っていない岡庭容疑者がサイクリングを趣味にしていたとの情報があり、自宅から直線距離で約30キロ離れている現場まで、江戸川堤防上のサイクリングロードを経由して自転車で往復したのではないかとの見方が浮上。容疑者宅から江戸川まで直線距離で約500メートル。警察はスポーツタイプの自転車複数台も押収している。

 犯行時刻は午前0時40分ごろで、雨が降っていた。現場から見て利根川の対岸に位置する千葉県野田市内まで「三郷幸手自転車道線」で30キロほど。街灯はなく帰路はスピードを落とさざるを得ないが、市街地とは違い信号もなく、起伏も少なく移動はスムーズだ。

 岡庭容疑者は小林さん夫妻を襲った後、就寝中だった長男(14)と次女(13)も襲撃。子供らは県警に対し、岡庭容疑者は「(ベッドから)下りろ」と指示したが、パトカーのサイレンが聞こえ始めると部屋を出たと証言。用心深さがうかがえる。逮捕を避けるべく細心の注意を払っていた岡庭容疑者にとって、通行人も少なく防犯カメラに写るリスクも低いサイクリングロードは逃走経路としてもうってつけだ。

 県警は9日午前、容疑者を送検。境署では午前9時前、白いマスクをした岡庭容疑者が署員に連れられ、車に乗り込んだ。

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