熟成場所は宇宙 「最も高い場所」にあったワインがオークションに登場 1億円超えか?

[ 2021年5月5日 08:40 ]

オークションに出品される宇宙ステーションに持ち込まれていたペトリュス2000(AP)
Photo By AP

 地球に帰還した野口聡一さん(56)が国際宇宙ステーションに滞在していた期間の一部に宇宙で“熟成”されていたフランス・ボルドー産のワインが、英国ロンドンのオークションハウス(競売会社)「クリスティーズ」から出品されることになった。

 宇宙環境での変化を研究するために2019年11月に持ち込まれた「ペトリュス2000」の12本のうちの1本で、このワインは今年の1月まで14カ月間にわたって国際宇宙ステーションで“熟成”されていた。

 3月にはボルドーのワイン研究所で、地球にあった同じワインのボトルとの比較で試飲されており、専門誌でライターを務めているジェーン・アンソンさんは「地球のボトルはほんの少し若さを感じました。宇宙のほうはまろやかで香りが強いです」とその違いを表現。なお今回のオークションはプライベート・セール(委託販売)だが、地球のワインセラーにあった同じ「ペトリュス2000」のほか、隕石で作られたコルクの栓抜きなどもセットとして付けられている。

 AP通信によれば「ブラックチェリーのような香りがして、独特の渋みとまろやかさがある複雑なワイン」と表現されている「ペトリュス2000」の“地球価格”は1万ドル(約109万円)ほど。クリスティーズのワイン部門を統括しているティム・ディプトリー氏は「無重力に近いユニークな環境の中で成熟したワイン」と語っており、落札価格は100万ドル(約109万円)ほどになると見込まれている。

 なおシャトー・ペトリュスのワインはこれまで多くの映画の一場面に登場。アガサ・クリスティーの「ナイルに死す(1937年刊)」を映画化した1978年の「ナイル殺人事件」では、名探偵エルキュール・ポアロを演じたピーター・ユスチノフがこのワインを飲んでいる。

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