セブンの目の前にセブン!セブン―イレブン本社と物言うオーナーが敷地駐車場で“時短係争”の「場外乱闘」

[ 2021年5月5日 05:30 ]

セブン―イレブン東大阪南上小坂店の旧店舗(右)と仮設の新店舗
Photo By 共同

 フランチャイズ(FC)契約解除を巡り「セブン―イレブン」本部側が元オーナーに店舗明け渡しを求め係争中の東大阪南上小阪店(大阪府東大阪市)で4日、セブン側が併設駐車場に建設した仮店舗が営業を始めた。

 時短営業をして契約を解除され、地位確認を求めている元オーナー松本実敏さん(59)は“物言うオーナー”といわれている。この日、早速“仮セブン”の店舗に赴きコーヒーを購入。記者団の取材に応じ「物言うオーナーをつぶすためにここまでやる。嫌がらせ以外の何ものでもない」と批判。「仮店舗開店は場外乱闘。抗議はするが争わない。裁判の方できっちり対抗します」と話した。“仮セブン”は判決確定後に撤去される予定だが、セブン側は建設にかかった約3000万円を松本さんに請求するとしている。

 “仮セブン”が建てられたのは、閉鎖された“元セブン”の駐車場スペースの北側半分。オレンジ、緑、えんじのおなじみの3本ラインが今も残る“元セブン”の真ん前に同じ模様の真新しい“仮セブン”がオープンする異例と言える光景。この2つを隔てるのは高さ約3メートルの白いシートの仕切りだけだ。

 店名は「(仮設店舗)東大阪店」。24時間営業で、セブン本部の社員らで運営する予定。“出店”理由は地元住民からの要望に応えるためというもので、この日午前7時に開店すると、地域住民らが次々と買い物に訪れた。近くのマンションに住む20代の男性会社員は「これで夜中でもすぐに買い物ができる」と歓迎。一方「便利だけど、一日も早くもめ事がなくなれば」(60代夫婦)「争いが早く落ち着いてほしい」(80代女性)などの声も聞かれた。

 訴状などによると、加盟店はセブン本部から年中無休・24時間営業を義務付けられているが、松本さんは人手不足から2019年2月に深夜営業をやめた。本部は店へのクレームが多いとして同年12月にFC契約を解除し、建物明け渡しなどを求めて大阪地裁に提訴。松本さんも契約解除の無効を求めて訴える訴訟合戦となっている。

 セブン側は松本さんが任意の明け渡しに応じなければ仮店舗を建設するとの上申書を、3月25日付で大阪地裁に提出。松本さん側が明け渡しを拒否したため4月1日に着工した。

 【時短問題からの経過】▼19年2月1日 松本氏が人出不足などを理由に自主的に時短営業を開始

 ▼19年12月29日 セブン本部からクレームの多さを理由に31日付でフランチャイズ契約を解除するとの最終通告

 ▼30日 「セブン―イレブン」として最後の営業

 ▼20年1月2日 在庫などを売り切るため独自営業を開始

 ▼同8日 商品をほぼ売り切り休業

 ▼2月12日 契約解除は不当だとしてセブン本部を相手取り取引再開などを求めて大阪地裁に提訴

 ▼8月14日 第1回口頭弁論。セブン本部側は請求棄却を求める

 ▼21年4月1日 セブン本部が南上小阪店駐車場に仮店舗の建設開始

 ▼5月4日 本部直営の仮店舗がオープン
 

続きを表示

この記事のフォト

「騒動特集」特集記事

「欧州スーパーリーグ」特集記事

2021年5月5日のニュース