五輪組織委 看護師500人に続きスポーツドクター“無償”200人募集、批判相次ぐ

[ 2021年5月4日 05:30 ]

国立競技場と五輪マーク
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会が、大会期間中に競技会場の医務室などで活動する医師を確保するため、日本スポーツ協会を通じて協会の公認スポーツドクターを200人程度募集していることが3日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大により国内の医療体制が逼迫(ひっぱく)する中、大会での医師や看護師の確保が課題となっている。

 組織委は募集について「大会時の活動に関する可能性の把握調査と受け止めている」との認識を示し「同協会公認のスポーツドクターから200人程度の人材確保を目指しているのは事実」とした。

 実際に案内が届いた男性医師は「先月30日に募集メールが来た」と明かす。活動内容は、熱中症や新型コロナウイルスが疑われる症例が出た場合の救急対応など。3日程度または5日以上参加できることが条件で1日あたり9時間程度。扱いはボランティア相当のため交通費相当額は払われるが謝礼は支給されない。募集は14日まで。

 各地で医療体制の危機的状況が広がる中、組織委が先月には大会中の医療スタッフとして看護師約500人の派遣を要請する文書を日本看護協会に送ったことが判明。菅義偉首相が「現在休まれている方もたくさんいると聞いている。そうしたことは可能だ」と楽観的な発言をして火に油を注いだ。それに加えて、スポーツドクターを無償で募集していることが明らかになりインターネット上には「国会で寝てる議員には給与がたんまり払われているのに」などと批判が相次いだ。

 日本医科大学の北村義浩特任教授はスポニチ本紙の取材に「私のところにも募集のメールが届いた」と明かした。大会期間中も国内でワクチン接種が進むことを踏まえ「打ち手が足りない地域があれば、そちらに一部を回してほしい」と強調した。

 募集メールに医師側のPCR検査の頻度や感染制御策が記されていなかった点も指摘し「大会を応援したいという先生も多いと思う。安全安心な環境は選手団だけでなく医師側にも欠かせない。PCR検査や活動を終えた医師が感染を広げない対策をしっかり取ってほしい」と訴えた。

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