元妻 スマホから足ついた「完全犯罪」検索 覚醒剤密売人と位置情報が一致も

[ 2021年4月30日 05:30 ]

車に乗って送検される須藤早貴容疑者
Photo By スポニチ

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の酒類販売会社元社長、野崎幸助さん=当時(77)=を殺害したなどの疑いで逮捕された元妻の須藤早貴容疑者(25)のスマートフォンの位置情報が、覚醒剤の密売人と一致する時間帯があったことが29日、分かった。「完全犯罪」などの情報を検索していたことも判明。同日、和歌山県警は須藤容疑者を送検した。

 須藤容疑者は午前11時ごろ、大粒の雨の中で勾留先の田辺署から送検された。捜査車両の後部座席にうなだれて座り、長い髪の分け目からのぞく顔はマスクで覆われていた。

 野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒。須藤容疑者は、事件前に田辺市内で覚醒剤の密売人と接触していたことが判明しているが、この日、スマートフォンの位置情報が密売人と一致する時間帯があったことが、その裏付けとなっていたことが分かった。2人は田辺市内の同じ場所に同じ時間にいたとみられ、その際に須藤容疑者が覚醒剤を入手した可能性もある。位置情報が一致した日時は不明。

 スマホの解析から、覚醒剤や完全犯罪に関する情報を検索していたことも分かった。覚醒剤を使った殺害方法を調べていた可能性もあり、県警は須藤容疑者の行動とスマホを慎重に調べている。

 逮捕容疑は18年5月24日、野崎さん宅で殺意を持って致死量の覚醒剤を口から摂取させ、死亡させた疑い。

 現場となった野崎さん宅の台所や掃除機からは覚醒剤を検出。野崎さんが死去した当日は元家政婦の女性が鍋料理を作り置きして外出。県警は、押収した2000本のビール瓶から覚醒剤成分が検出されなかったことから、飲み物以外のものに覚醒剤を混入したとみて捜査。須藤容疑者が、台所で覚醒剤を扱い、飛び散った粉末を掃除機で吸い取った可能性もあるとみている。

 須藤容疑者が事件4日前に新しい掃除機を買ったとの情報もある。野崎さんは「(須藤容疑者は)家事をしない」と不満を持っていたとされ、野崎さんを知る人たちからは「元々家に掃除機はあるのに不自然」との声も上がっている。覚醒剤を吸引する目的だったとすれば、周到に犯行計画を練っていたことになる。

 県警は須藤容疑者の認否を明らかにしていないが、事件後の任意の事情聴取に関与を否定していたとみられる。

 ▽位置情報特定 主に衛星利用測位システム(GPS)を用いて行われる。4個以上のGPS衛星から電波を受信できれば、位置情報を高精度で特定できる。GPS機能搭載のスマートフォンは、GPS衛星からの電波が届かない室内や地下でも、通信利用している基地局の位置情報によって、測定位置を取得できる。スマートフォン端末のサーバー情報から過去の位置情報も特定可能。

続きを表示

この記事のフォト

「騒動特集」特集記事

「欧州スーパーリーグ」特集記事

2021年4月30日のニュース