凄みを利かせ、口をとがらせ…二階幹事長 ブチ切れ「それはどういう意味ですか」

[ 2021年4月27日 05:30 ]

記者会見する自民党の二階幹事長
Photo By 共同

 菅政権発足後初の国政選挙となった衆参トリプル選で自民党が全敗してから一夜明けた26日、選挙の最高責任者である二階俊博幹事長が役員会後に会見した。参院広島選挙区再選挙の敗因について自身の過去の発言に絡めた質問を受けて、ブチ切れる場面があった。

 広島再選挙は選挙買収事件による河井案里前参院議員の失職を受けたもの。二階氏は3月末の会見で、案里氏の夫で衆院議員を辞職した河井克行被告の裁判への受け止めを聞かれ、「他山の石」と発言。野党などから厳しい批判を浴びた。

 この日の会見では敗因に関し、記者が「他山の石」発言に触れながら「自民党の在り方が問われているのでは」と質問。二階氏が「常に謙虚に反省しながら政策の実現にまい進していきたい」とかわすように説明すると、記者はさらに「今も“他山の石”との考えか」と突っ込んだ。二階氏は淡々と答えていた表情から一変。むっつり顔で「それはどういう意味ですか」と、声音も変えて聞き返した。

 記者が「自分のところの石として、やっぱりきちんと向き合って…」と言ったところで間髪入れずに「それは表現(の問題)じゃないですか。それぐらいの表現は許されてしかるべきだと思う」と、凄みを利かせながら口をとがらせ、論点をずらした。

 買収事件のあった2019年参院選も幹事長として取り仕切った二階氏。案里陣営には党本部から1億5000万円の選挙資金が渡り、今回の再選挙では「政治とカネ」の大逆風に見舞われた。

 会見では敗因に関する質問が多く飛んだが、党本部の責任を薄める狙いか「地元の事情」などを挙げながら「敗因はいくつもある」という趣旨の説明が目立った。自民党の山口泰明選対委員長は25日夜、執行部の責任について「今後の検討課題」と言及したが、二階氏は「責任取るなんて簡単なことだけで責任を果たせるものではない。次なる戦いに挑む準備をしていく必要がある」と強調した。

 《菅首相「正すべき点しっかり正していきたい」》全敗を受け“菅降ろし”のリスクにさらされながらの政権運営を強いられることになった菅義偉首相(自民党総裁)。国会内で開かれた役員会で「大変厳しい結果となった。国民の声に耳を傾け、党と力を合わせて取り組むことで、今後結果を出していきたい」と述べた。これに先立ち、官邸では記者団に「政治とカネ」が主要争点になったことを踏まえ「国民の皆さんの審判を謙虚に受け止め、さらに分析した上で、正すべき点はしっかり正していきたい」と神妙な表情を浮かべた。

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