関西3府県 人出に変化なし 要請従わず酒類提供の店は盛況

[ 2021年4月26日 05:30 ]

神戸市の三宮センター街を歩くマスク姿の人たち
Photo By 共同

 緊急事態宣言初日となった25日、京都、大阪、兵庫3府県ではターミナル駅周辺の人通りは少ない一方、昼間の繁華街は買い物を楽しむ人たちでにぎわった。昨年4月の最初の宣言時と比べ「人出の変化を感じない」と不安の声も聞かれた。酒類提供店の多くはシャッターを閉めたが、要請に従わず酒を出し続ける店は盛況だった。

 大阪府では新型コロナウイルスの新規感染者が6日連続で1000人以上となった。JR大阪駅近くの商業施設は軒並み休業し、場所によっては「シャッター街」と化した。

 大阪市中央区・ミナミの道頓堀周辺では休業する飲食店が目立ったが、買い物袋を手にした若者が行き交い、路上で酒盛りをする人の姿もあった。人気チェーン店「串かつだるま」の道頓堀店では酒の提供は控えたが、中嶋隆晴店長は「極端にお客さんが少ない感じはしない」と話した。

 浪速区の観光名所・通天閣がある新世界。同様に酒を出さず営業していた串カツ店の客入りは悪く、男性店員は「ビールなしでは食べてくれない」とぼやいた。

 JR京橋駅前の一角で酒を提供していた店のカウンターは客で埋まった。足を止め、看板を見ていた会社員武下広志さん(65)は「生活を守るために営業するのはやむを得ないのでは」。北区の「酒持ち込み可」と張り紙をした店もほぼ満席で、店内には酎ハイなどの空き缶が並んだ。

 夜には宣言を受け通天閣が赤くライトアップされた。新世界のほとんどの店は閉店し人通りも減ったが、道頓堀では多くの若者が出歩いていた。

 神戸市中央区のJR三ノ宮駅周辺の飲み屋街は休業が相次ぎ閑散としていた。だが「三宮センター街」は家族連れや若者であふれ、店の外まで列を作るカフェもあった。JR元町駅付近にある総菜店の女性店員(46)は「人出に変化はない」と話す。「最初の宣言が出た1年前は店を閉めた方がましという状況だったので、店としては助かる」と苦笑いした。

 京都・鴨川の河川敷では若者がビールを片手に談笑していた。京都市中京区の歓楽街・先斗町でダイニングバーを営む多田茂さん(58)は「昼からお酒を目当てに来たお客さんがいたが、仕方なく断った」と話した。

 京料理「たき井」は、5月1日から始まる夏の風物詩「鴨川納涼床」に向けて準備していた。経営者の滝井博史さん(52)は「宣言が出ていっそう人が減ったと感じる」と険しい表情を見せた。

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