世界でコロナ変異株続々 厄介なカリフォルニア型 日本人の6割が免疫で排除できない

[ 2021年4月21日 05:30 ]

 新型コロナウイルスの英国型変異株が国内で広がりを見せる中、世界では新たな変異株が拡大中だ。米カリフォルニア州などで猛威を振るうのが「L452R」という変異を持つ変異株。「カリフォルニア型」と呼ばれる。日本人の大半が免疫で排除できない可能性があるとの解析を、東大や熊本大の研究チームが発表。「日本人にとって最も厄介な変異株となるかもしれない」と指摘されている。

 「L452R」の特徴には、感染力の増大やワクチン効果の低下などが挙げられている。3月中旬には、同州の感染者の56%を占めるまでに広がり、米疾病対策センターが「懸念される変異株」に指定。英国型とブラジル型、南アフリカ型と並んで、警戒すべき変異株として位置づけた。

 今回の報告によると、日本人の6割が持つ「HLA―A24」というタイプの白血球が、この変異株を認識できず、排除できないことが分かった。国内では、先月下旬に沖縄県で検出された1例が報告されている。大阪を中心に猛威を振るう英国型を超える脅威となる可能性もある。

 「L452R」を巡っては、ここに来て再び感染者の急増にあえぐインドでも注目されている。同国では「L452R」と「E484Q」の変異が増えており、一部の専門家は「この2つが同時に起きた新たな変異株が、感染者急増の背景にあるのではないか」と指摘している。

 インドでは昨年9月に1日あたりの新規感染者が10万人近くまで上昇したが、今年1月からのワクチン接種の広がりもあって一時は1万人以下まで低下。だが2月半ばから再び増加に転じ、今月18日には27万人を超えた。

 東京でも「E484K」と「N501Y」を併せ持つ変異株などが広がっており、二重変異の発生は対岸の火事ではない。国内各地で感染が再拡大する中、「L452R」の二重変異が起きれば、感染爆発の勢いがさらに増す恐れもある。

 《「L452R」とは…452番目のアミノ酸 L→Rに変異の意味》カリフォルニア型が持つ「L452R」変異は、ウイルス表面にあるトゲ状の「スパイクたんぱく質」のアミノ酸のうち、452番目のアミノ酸がL(ロイシン)からR(アルギニン)に置き換わる変異をしたことを意味する。同様に「E484Q」は484番目のアミノ酸がE(グルタミン酸)からQ(グルタミン)に置き換わったことを指す。インドの二重変異株は「L452R」と「E484Q」の変異を同時に持ち、それぞれの特徴も併せ持っている。

続きを表示

「騒動特集」特集記事

「欧州スーパーリーグ」特集記事

2021年4月21日のニュース